はねた
TRAINING新邪馬台国御一行さまに夢を見ています。あいかわらずあたりまえのようにクコみつがカルデアにいます。
ある日の光景 食堂は賑わっていた。
かちゃかちゃという皿やスプーンの触れあう音、ひとびとの笑い声、鼻をくすぐる香辛料の匂い。
なごやかな空気のなか、エミヤは厨房でひとり皿を拭いていた。
昼をすこし過ぎた頃合い、ようやく注文も一段落したところだった。
昨日マスターとローマの屈強な一団が微小特異点で小山ほどもある巨大な牛をしとめてきた。ゆえにきょうのA定食はぶあついステーキ、B定食のビーフシチューともども瞬く間にはけてしまって、ありがたいことにいま冷蔵庫は空っぽとなっていた。
焼けた肉の香ばしい匂いがまだあたりに漂っている。厨房越しにみなの満足げな顔をながめ、よいことだとつられて笑みを浮かべかけたところで、おやとエミヤは首をかしげた。
2348かちゃかちゃという皿やスプーンの触れあう音、ひとびとの笑い声、鼻をくすぐる香辛料の匂い。
なごやかな空気のなか、エミヤは厨房でひとり皿を拭いていた。
昼をすこし過ぎた頃合い、ようやく注文も一段落したところだった。
昨日マスターとローマの屈強な一団が微小特異点で小山ほどもある巨大な牛をしとめてきた。ゆえにきょうのA定食はぶあついステーキ、B定食のビーフシチューともども瞬く間にはけてしまって、ありがたいことにいま冷蔵庫は空っぽとなっていた。
焼けた肉の香ばしい匂いがまだあたりに漂っている。厨房越しにみなの満足げな顔をながめ、よいことだとつられて笑みを浮かべかけたところで、おやとエミヤは首をかしげた。
はねた
TRAINING前回書いたクコみつの続きです。色気ってなにかしらと考えていたらなんとなくラブラブみたいになって若干気恥ずかしい。
なんとなく連作になってるの、
あともうひとつ書いて終わらせたいと思ってます。
この回はちょっと箸休め。 2522
はねた
TRAINING前回と前々回のクコみつの続き、Rをつけるほどかわかりませんがちょっとその手の描写がなくもないので苦手な方はお気をつけください。前回前々回のガヤガヤ感はあまりありません。 2924
はねた
DOODLE前回の続き。クコチヒコさんと三成さんの可能性について考えています。
清少納言さんの秘密はなんだかもしかしたら史実らしくて、三成さんの逸話と親和性高いなとつなげてみました。
のちのこころにくらぶれば 食堂は混みあっていた。
なかには召喚されて三日のうちに見知ったものもちらほらとある。そのうちのひとり、槍を携えた武人に三成は清少納言のいどころを聞いた。
和漢典籍に通じる才女であれば、おそらくは友誼を結ぶ手立ても知っていよう。
先ほどクコチヒコに友の作法について学んでくると大見得を切った手前、断じて手ぶらでは帰れない。
よし、と三成はおのれを鼓舞するべくこっそり握り拳をかためた。
こちらは終生を戦に明け暮れた身、そもそも文華の道には暗い。平安貴族の風流を学べたならおそらくは今後の役にも立つ。なるほどカルデアも捨てたものではないなと、そんなことを考えつつ三成は教えられた方角へと足をすすめた。
食堂のなかほど、とりわけ賑やかなところがある。
5885なかには召喚されて三日のうちに見知ったものもちらほらとある。そのうちのひとり、槍を携えた武人に三成は清少納言のいどころを聞いた。
和漢典籍に通じる才女であれば、おそらくは友誼を結ぶ手立ても知っていよう。
先ほどクコチヒコに友の作法について学んでくると大見得を切った手前、断じて手ぶらでは帰れない。
よし、と三成はおのれを鼓舞するべくこっそり握り拳をかためた。
こちらは終生を戦に明け暮れた身、そもそも文華の道には暗い。平安貴族の風流を学べたならおそらくは今後の役にも立つ。なるほどカルデアも捨てたものではないなと、そんなことを考えつつ三成は教えられた方角へと足をすすめた。
食堂のなかほど、とりわけ賑やかなところがある。
はねた
DOODLEクコチヒコと三成が気になります。ふたりがカルデアに呼ばれていたら、というむにゃむにゃ時空を書きました。ちょっとクコみつ気味。
あいみての 床は掃ききよめられて塵ひとつない。
廊下はしんとしていた。白く光沢のある壁が両側にずらりとのびている。窓はなくて、そのかわり光も温度も一定に保たれている。
ひとの手によって整えられたそれらは三成にとって好ましいものだった。
カルデアに喚ばれてはや三日が過ぎた。
新邪馬台国とかいうかつての戦の記憶は頭の隅にたたまれたまま、この三日というもの茶々だの森だのはては利休だの、生前見知ったものたちにあちらこちらと引きまわされつづけた。親身といえば聞こえはいいが結局は酒の肴で、もとよりひと付きあいは得手でもないから酒宴ばかりでは気が滅入る。ようやくのこと抜けだして、どうにかひと心地ついたところだった。
休憩するべくあてがわれた自室に向かうところで、ふいと目につくものがある。
3321廊下はしんとしていた。白く光沢のある壁が両側にずらりとのびている。窓はなくて、そのかわり光も温度も一定に保たれている。
ひとの手によって整えられたそれらは三成にとって好ましいものだった。
カルデアに喚ばれてはや三日が過ぎた。
新邪馬台国とかいうかつての戦の記憶は頭の隅にたたまれたまま、この三日というもの茶々だの森だのはては利休だの、生前見知ったものたちにあちらこちらと引きまわされつづけた。親身といえば聞こえはいいが結局は酒の肴で、もとよりひと付きあいは得手でもないから酒宴ばかりでは気が滅入る。ようやくのこと抜けだして、どうにかひと心地ついたところだった。
休憩するべくあてがわれた自室に向かうところで、ふいと目につくものがある。