yukisuke_sbgd
DONE #クーぐだ子クー誕企画そしてもういっちょ!
微妙に2部6章のネタバレも含んでいるので注意です!
でもあの話を聞いて真っ先に思いついたのがこの話でした。話の内容的にはまだ1部の頃、駆け出しマスターをしていた時代のぐだ子ちゃんとそれをまだ保護者目線で見ているキャスニキのキャスぐだ♀です!
看病ふ、と。突然意識が浮上した。
この感覚を知っている、目が覚めるときの感覚だ。
そうだ、わたしは寝ていたんだ。
ようやくそのことに気付いて、そっと目を開ければ――不機嫌そうな顔をした、青い髪に赤い目のサーヴァントと目が合った。
「お、はよう、ございます」
「……おはよーさん」
よく眠れたかよ、と。続いて出てきた言葉がわたしに届く。言葉はわたしの身を案じてくれているようだったけれど、そのニュアンスはどうにも怒っているそれだ。
そして私は、どうして自分が寝ているのか、ということに思い当たった。
「もしかして、倒れた?」
「ああ。これまた盛大に、な」
ああーー。これは、これはやってしまった。そうとしか思えない。
3037この感覚を知っている、目が覚めるときの感覚だ。
そうだ、わたしは寝ていたんだ。
ようやくそのことに気付いて、そっと目を開ければ――不機嫌そうな顔をした、青い髪に赤い目のサーヴァントと目が合った。
「お、はよう、ございます」
「……おはよーさん」
よく眠れたかよ、と。続いて出てきた言葉がわたしに届く。言葉はわたしの身を案じてくれているようだったけれど、そのニュアンスはどうにも怒っているそれだ。
そして私は、どうして自分が寝ているのか、ということに思い当たった。
「もしかして、倒れた?」
「ああ。これまた盛大に、な」
ああーー。これは、これはやってしまった。そうとしか思えない。
yukisuke_sbgd
DONE #クーぐだ子クー誕企画兄貴、誕生日おめでとう! ぜんぜん祝えてないけどキャスぐだ♀だよ!
キャスの子供ができてしまって逃げてしまったぐだちゃんを追いかけてきたキャスニキのキャスぐだ♀です。なのでちょっとだけ子供が出てきます。特殊な設定なので、苦手な方はお気を付けください。なお、舞台設定は黒執事ぐらいの英国をイメージしてます。イメージだけでふんわりしてるので、ふんわり呼んで頂けますと助かります。
ぐだ子に逃げられたキャスニキの話とある小さな町に、歳若い娘が引っ越してきた。ごくごく普通のその娘は、ほどほどに人懐っこく、笑顔が魅力的で、分け隔てなく町の人間に話しかけるので、あっというまに馴染んだ。そんな彼女がワケありだとわかったのは、時間が経つにつれてその腹が膨らんできたからである。
どうやらこの町に来る前から孕んでいたようだが、娘は詳しいことは話さない。もしかしたら、娘に惹かれたこの町の男が手を出したのか、とも考えられたが、生まれた子供は娘にそっくりの赤毛に、この町には1人としていない赤い目をしていた。
しかしながら、子供が生まれる頃には娘は完全に町に馴染んでいたし、女手一つで子供を育てるその様子は苦労をしつつもこちらが見ていて微笑ましくなるほどのもので、町の人間でその娘に下手なことを言うような人間はいなかった。
13547どうやらこの町に来る前から孕んでいたようだが、娘は詳しいことは話さない。もしかしたら、娘に惹かれたこの町の男が手を出したのか、とも考えられたが、生まれた子供は娘にそっくりの赤毛に、この町には1人としていない赤い目をしていた。
しかしながら、子供が生まれる頃には娘は完全に町に馴染んでいたし、女手一つで子供を育てるその様子は苦労をしつつもこちらが見ていて微笑ましくなるほどのもので、町の人間でその娘に下手なことを言うような人間はいなかった。