もどきち
TRAININGサクタンの練習小説。pm23:00目の前も、何もかも、ぐるぐるとまわっている。
また飲み過ぎてしまった。
既に空になっているビールの缶を、寝転んだまま眺めるけれど焦点が合わない。
少し、目線を上げればこの家の主と目が合った気がした。
「…なんらよ、…さかい」
「もう帰れよ、お前。送ってやるから。」
「いま、うごけねえよ、おれ、…みて、わかるだろ…」
だから言っただろ、と。堺が、そんな眼で俺を見る。
なんか言われたっけ。
ああ、飲み過ぎだとか、もうやめとけとか、その辺り、言われたのかもしれない。
「うごいたら、…吐く、って、」
「馬鹿」
「…だって、…うまくて、…おさけ…」
堺は床で寝ている俺を溜め息を吐きつつソファから見下ろして、のそりと立ち上がると冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを取り出し持って来る。
1106また飲み過ぎてしまった。
既に空になっているビールの缶を、寝転んだまま眺めるけれど焦点が合わない。
少し、目線を上げればこの家の主と目が合った気がした。
「…なんらよ、…さかい」
「もう帰れよ、お前。送ってやるから。」
「いま、うごけねえよ、おれ、…みて、わかるだろ…」
だから言っただろ、と。堺が、そんな眼で俺を見る。
なんか言われたっけ。
ああ、飲み過ぎだとか、もうやめとけとか、その辺り、言われたのかもしれない。
「うごいたら、…吐く、って、」
「馬鹿」
「…だって、…うまくて、…おさけ…」
堺は床で寝ている俺を溜め息を吐きつつソファから見下ろして、のそりと立ち上がると冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを取り出し持って来る。