まる@雑多
MOURNING #シエウノFes 過去作再掲無題「ウーノ。俺、頑張ったと思わない?」
地面から突き出た石や岩が目立つ荒野。山となった魔物の死体の側で、シエテは石に腰掛け、地面に突き立てた剣に寄りかかるようにしながら問いかけた。
「この位で弱音を吐くとは、珍しいね」
それに答えたのは、中空に浮かんだウーノだ。己の身長より長い槍を片手に、首を傾げてシエテを見る。
二人はこの先にある町に忍び寄る魔物の大群の討伐を依頼されてここに居た。彼らにとって、ここの魔物達は数が多いだけでたいした敵でもない筈だ。
「うーん。まあそうなんだけど。ここ数日ずっとこんな感じじゃない? そろそろゆっくりしたいなーって」
シエテの言うとおり、確かにここのところ毎日がこんな調子だ。休息が欲しくなる頃合いなのかもしれないと、ウーノは思う。
1049地面から突き出た石や岩が目立つ荒野。山となった魔物の死体の側で、シエテは石に腰掛け、地面に突き立てた剣に寄りかかるようにしながら問いかけた。
「この位で弱音を吐くとは、珍しいね」
それに答えたのは、中空に浮かんだウーノだ。己の身長より長い槍を片手に、首を傾げてシエテを見る。
二人はこの先にある町に忍び寄る魔物の大群の討伐を依頼されてここに居た。彼らにとって、ここの魔物達は数が多いだけでたいした敵でもない筈だ。
「うーん。まあそうなんだけど。ここ数日ずっとこんな感じじゃない? そろそろゆっくりしたいなーって」
シエテの言うとおり、確かにここのところ毎日がこんな調子だ。休息が欲しくなる頃合いなのかもしれないと、ウーノは思う。
まる@雑多
MOURNING #シエウノFes 過去作再掲無題「シエテって、ウーノのことが好き?」
新しく騎空団に加わったウーノの歓迎パーティーは終わり、現在の場所は人気のないグランサイファーの甲板上。そこにシエテの姿を見つけた私は、声をかけて共に月見をしていた。彼はよく喋る方だが、今日はいつもより落ち着いた様子だった。その横顔に、そんな言葉を投げてしまったのは美しい月のせいかもしれない。
「どうしたの、団長ちゃん」
突飛な質問だと思ったのだろう。シエテが首を傾げる。
「あ、ごめん。思ったことがそのまま口に出ちゃった」
実際、私にとってもそれは突飛な質問であった為、素直に謝る。それから、もう口に出してしまったからいいかと思い続けた。
「シエテの、ウーノを見る時の目がね。なんていうか、熱いなぁって」
1088新しく騎空団に加わったウーノの歓迎パーティーは終わり、現在の場所は人気のないグランサイファーの甲板上。そこにシエテの姿を見つけた私は、声をかけて共に月見をしていた。彼はよく喋る方だが、今日はいつもより落ち着いた様子だった。その横顔に、そんな言葉を投げてしまったのは美しい月のせいかもしれない。
「どうしたの、団長ちゃん」
突飛な質問だと思ったのだろう。シエテが首を傾げる。
「あ、ごめん。思ったことがそのまま口に出ちゃった」
実際、私にとってもそれは突飛な質問であった為、素直に謝る。それから、もう口に出してしまったからいいかと思い続けた。
「シエテの、ウーノを見る時の目がね。なんていうか、熱いなぁって」