et_tlvskr
DOODLE卒業後タキシャカちゃんでシャカファイ/カフェタキ前提。上とか下とかの話。朝靄 戸をガンガンと鳴らす音で私は目を覚ました。徹夜明け、ようやく眠りについた矢先だった。
不快。ただしそれは扉の向こうにいる何者かが何者か不明な場合に限り、だ。
知る限り、チャイムを鳴らすでもなくこうして訪問してくる相手は『彼女』を除いて他にいない。
身支度もそのままに玄関へ向かえば、想像通りの姿がそこにいた。
「今日も元気だねえ」
「そう見えるかよ」
「そうでないことは頭では知っているが、見えるか否かでいえば是だな」
まあ入りたまえよ。奥へ促すと、彼女は素直に着いてきた。
*
手土産は近所のパン屋のパンだった。曰く、こんな時間帯だと他に寄るようなところもないらしい。
リビングの卓袱台にどさりと置かれた袋から紙パックの紅茶だけをありがたく頂戴し、私は横目に彼女を見遣る。
2542不快。ただしそれは扉の向こうにいる何者かが何者か不明な場合に限り、だ。
知る限り、チャイムを鳴らすでもなくこうして訪問してくる相手は『彼女』を除いて他にいない。
身支度もそのままに玄関へ向かえば、想像通りの姿がそこにいた。
「今日も元気だねえ」
「そう見えるかよ」
「そうでないことは頭では知っているが、見えるか否かでいえば是だな」
まあ入りたまえよ。奥へ促すと、彼女は素直に着いてきた。
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手土産は近所のパン屋のパンだった。曰く、こんな時間帯だと他に寄るようなところもないらしい。
リビングの卓袱台にどさりと置かれた袋から紙パックの紅茶だけをありがたく頂戴し、私は横目に彼女を見遣る。
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DOODLE学園卒業後、一人暮らしをしているシャカの元にはタキが度々やってくる 必然だろ、と嘯いた。
どこでどう手に入れたか知れない合鍵を使って今日も部屋に潜り込んできているそいつは、オレの寝転ぶベッドに上体だけを預けて溶けかけの猫のようになりながら、赤い瞳を光らせた。
「元々噛み合わない形に生まれついてンだよ、分かんだろ」
「では逆に聞くが、君はこの世に『完璧に噛み合う』物同士が存在するとでも思っているのかね」
「思わねーしそうじゃねェだろ。現実噛み合おうがそうでなかろうが、噛み合う『ために』造形されたモノ同士ってモンがあンだろーが」
「そうとも、だが生物は無限の試行の中で稀に用途以上の利用法を会得することがある、正にそれこそ――」
「セレンディピティな、知ってる知ってる」
「…」
1198どこでどう手に入れたか知れない合鍵を使って今日も部屋に潜り込んできているそいつは、オレの寝転ぶベッドに上体だけを預けて溶けかけの猫のようになりながら、赤い瞳を光らせた。
「元々噛み合わない形に生まれついてンだよ、分かんだろ」
「では逆に聞くが、君はこの世に『完璧に噛み合う』物同士が存在するとでも思っているのかね」
「思わねーしそうじゃねェだろ。現実噛み合おうがそうでなかろうが、噛み合う『ために』造形されたモノ同士ってモンがあンだろーが」
「そうとも、だが生物は無限の試行の中で稀に用途以上の利用法を会得することがある、正にそれこそ――」
「セレンディピティな、知ってる知ってる」
「…」
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DOODLE大人のタキとシャがうだうだ下品な話をしてるだけ(シャカタキ)「オイ起きろへべれけ」
「んん…、やあおかえりシャカール君」
「家主が不在のうちに出来上がってるたァいい度胸じゃねェか」
「んふふ、私と君の仲じゃないか。それより君もどうだね一杯」
「呑まねェよ、分かってんだろ」
「だとしたって何度でも誘うさ、酩酊というこの幸福に浸れないなんてなんと勿体ないことか!」
「酔えねえ体質だっつってんだろーが。大体お前がする前に呑むのはそうでもしねえとイけねえからだろ」
「アッハッハ、その通り!素面だとなんだ、どうしても体位の滑稽さが気になって気が散ってしまうのでね!」
「する前に言うことじゃねェんだよ…」
「大体君だって同じクチだろ、痛くしなければよがれない癖に」
「うるっっっっせぇなその話はいいんだよ今はよ。オラ横空けろ」
641「んん…、やあおかえりシャカール君」
「家主が不在のうちに出来上がってるたァいい度胸じゃねェか」
「んふふ、私と君の仲じゃないか。それより君もどうだね一杯」
「呑まねェよ、分かってんだろ」
「だとしたって何度でも誘うさ、酩酊というこの幸福に浸れないなんてなんと勿体ないことか!」
「酔えねえ体質だっつってんだろーが。大体お前がする前に呑むのはそうでもしねえとイけねえからだろ」
「アッハッハ、その通り!素面だとなんだ、どうしても体位の滑稽さが気になって気が散ってしまうのでね!」
「する前に言うことじゃねェんだよ…」
「大体君だって同じクチだろ、痛くしなければよがれない癖に」
「うるっっっっせぇなその話はいいんだよ今はよ。オラ横空けろ」