yu_kiao_i_lxh
PROGRESSうー(@55wu55)様のナタムゲ本をようやく開封し、拝見いたしました。ハオ~、ハオ~、と夜に叫んで整った小話です。うー様のナタムゲ脳内妄想を拝見し、設定をお借りしております。本日7月6日はナタムゲの日だとか!!もう少し後半戦がかかりそうなので、ひとまずこちらに投げておきます。後日、手直しして支部に上げなおします。一天四海に咲く 大けがをした無限の意識が戻らないまま、三度陽が沈んだ。窮地を知り駆け付けた老君の手で事の始末がつけられ、無限はいま清潔な床に伏している。
右まぶたから額にかけて大きな裂傷があり、その血を止めるためか白布が当てられている。半面を隠されて覗く表情は苦悶にゆがみ、荒い呼吸を繰り返す唇は発熱でひび割れていた。
「人間の身で見ず知らずの妖精を守るために、妖精と大立ち回りを演じて。で、首尾よく相手を無力化したのはいいが、大けがを負っただなんて」
哪吒は無限の足元に立ち、その様子を眺めた。老君が整えた室内は静かで、無限の呼吸音だけがやけに耳についた。
「……こいつ、死ぬのか」
哪吒がぽつりと傍らに立つ老君に問い掛けた。
2427右まぶたから額にかけて大きな裂傷があり、その血を止めるためか白布が当てられている。半面を隠されて覗く表情は苦悶にゆがみ、荒い呼吸を繰り返す唇は発熱でひび割れていた。
「人間の身で見ず知らずの妖精を守るために、妖精と大立ち回りを演じて。で、首尾よく相手を無力化したのはいいが、大けがを負っただなんて」
哪吒は無限の足元に立ち、その様子を眺めた。老君が整えた室内は静かで、無限の呼吸音だけがやけに耳についた。
「……こいつ、死ぬのか」
哪吒がぽつりと傍らに立つ老君に問い掛けた。