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    yu_kiao_i_lxh

    @yu_kiao_i_lxh

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    yu_kiao_i_lxh

    DONE冠萱マスターさまたちの呟きを日々拝見し、違和感なく潘靖・夏さんと暮らす小冠萱さん、3人の姿が見えました。小黒お誕生日祝いのむ様(む@nijikusa)の素晴らしいイラスト、そして呟かれたお言葉からの小話です。冠萱さんは一体何が見えていたのかしら、という妄想です。映画「エター○ルズ」を鑑賞して、一気に小話が整いました。呼称や能力については全くの捏造です。何でも許せる方向けです。
    湯気の向こうの思い出小黒の誕生日を祝う為に今宵は皆が集まっていた。それぞれの手には小黒へのプレゼントがある。小黒へひとことお祝いを伝えようと、自然と列ができた。
     桃色のリボンで飾られた大きなプレゼントボックスを持って、なんとはなしにその列で順番を待っていた冠萱の嗅覚が、美味しそうな匂いを捉えた。食欲をそそられる匂い。
    「あれ?」
     おかしい。会場にあるのは菓子やケーキなどの軽食の類と飲料のみで、食事類は用意していなかったはず。そう思ったところで、匂いの元――湯気上がる熱々のラーメンが視界の左端に入った。盆を持つ手は骨ばった指の長い、大人の男のもの。ぱっと顔を上げると、
    「無限大人」
     小黒の師父である無限がそこに立っていた。
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    yu_kiao_i_lxh

    MOURNING藍渓鎮を初めて読んだとき、ふと思った妄想話です。清凝と老君、無限と北河、あと龍游の執行人が出てきます。無限の己界に実は傷ついた清凝が保護されていて、という妄想だったのですが、己界に生き物入らないと聞いて、あらら、と。
    次回の藍渓鎮で癒し系の設定が確定しそうだったので、この妄想はもう形にならないだろうなあ、と思ったのですが、ちょっと出来心で一発書きです。書いていたら、ちょっと楽しかったです。
    ある妖精を捕まえるという、かつて最強の執行人として名を馳せていた無限にとって、けして珍しくない任務のはずだった。
    「無限様のご容体は?」
    「かろうじて意識を保っていらっしゃいますが…」
    「危ない、ということか…」
    常に冷静さを保つ潘靖の顔が苦し気に歪むのを見て、冠萱が強張った表情のまま 頷いた。
    捕り物の最中、無限が受けた傷はそれほど大きくはなかった。彼の体術は並みの妖精を凌駕したし、操る金属は妖精の投げた物理的な攻撃を防いだ。しかし、ほとんど妖精に近い無限の身体に僅かに残る人間の部分が、彼を窮地に陥れた。人間では避けきれない呪いを受けてしまったのだ。
    妖精が仕掛けた呪い。
    それは人間の皮膚を内側から破き、止まらぬ血でいずれは当人を失血死に至らしめるものだった。妖精ならば逸風の手により、失血よりも早く身を癒すことができたが、無限の身体は癒えるより早く、新たな傷口を生み出した。
    術を掛けた妖精本人が自爆するかのように身体を四散させたため、無限が呪いの詳細が分からなかった。妖精館本部も総当たりで解く方法を調べてみたが、随分と年嵩の妖精が独自に編み出した呪いを解く方法が分からなかった。手あた 6249