柚月@ydk452
DONEスノホワ晶♂SS海賊パロで力尽くで双子晶♂
鳥籠の天使「ホワイト…!本当に、本当にホワイトじゃ…!」
「スノウ!」
神殿での殺伐とした空気とは一転し、鏡写しのような双子が互いの再会を確かめ合っていた。晶のおかげでネロは世界のために犠牲になる事なく、スクアーマとして生きる人達も滅びを待つ運命から遠ざけられた。
海軍の協力を得て海底から浮上した晶達は、照りつける陽射しに目を細めつつも、変わらぬ世界の姿に安堵する。息を呑んだ不穏な大渦は、今や見る影もない。薄桃色の銀波桜が隠すようにまた海を染め、神殿はまた深い海底へと消え去った。
「あ、キャプテン!おい、ネロと晶もいるぞー!」
「おおおおお!!」
いち早く晶達を引き上げたブラッドリーの部下達は、すぐさま歓声を上げる。自らの意思とは言え消息を絶ったネロと、海に飛び込んだ晶達が生きて戻ってきたのだ。海賊を生業とする彼らにとって、死は身近な存在であるためか、余計に喜びを感じるのだろう。
4087「スノウ!」
神殿での殺伐とした空気とは一転し、鏡写しのような双子が互いの再会を確かめ合っていた。晶のおかげでネロは世界のために犠牲になる事なく、スクアーマとして生きる人達も滅びを待つ運命から遠ざけられた。
海軍の協力を得て海底から浮上した晶達は、照りつける陽射しに目を細めつつも、変わらぬ世界の姿に安堵する。息を呑んだ不穏な大渦は、今や見る影もない。薄桃色の銀波桜が隠すようにまた海を染め、神殿はまた深い海底へと消え去った。
「あ、キャプテン!おい、ネロと晶もいるぞー!」
「おおおおお!!」
いち早く晶達を引き上げたブラッドリーの部下達は、すぐさま歓声を上げる。自らの意思とは言え消息を絶ったネロと、海に飛び込んだ晶達が生きて戻ってきたのだ。海賊を生業とする彼らにとって、死は身近な存在であるためか、余計に喜びを感じるのだろう。
柚月@ydk452
DONEスノホワ晶♂SSスノウとホワイトの屋敷に閉じ込められてて、一日の終わりにフィガロに記憶をリセットされる晶くんの話
変わらぬ日々に終焉を「晶よ、今日は庭先でティーパーティをするのはどうじゃ?」
「良い茶葉が手に入ったのでな。茶菓子もいくつか見繕っておる。あとはそなたの返事だけじゃ。」
晶の返事を待つようでいて、その実拒否権など存在しないことに、晶は苦笑した。可愛らしくおねだりしている姿の、なんと微笑ましいことか。数千年を生きる怖い北の魔法使いと言えど、こればかりはつい頬が緩んでしまう。
北の国の双子の屋敷にて、晶はスノウとホワイトと共に過ごしていた。棍を詰めすぎるのも良くないから、という名の療養だ。人間が生きるには厳しい大地だけれども、晶が過ごす屋敷の周りは結界が張られているのか、不思議と寒さとは無縁の生活を送っていた。門の向こうでは激しく吹雪いているのに、結界の中では暖かな陽射しが降り注いでいるといった奇妙さはあれど、魔法の存在するこの世界では驚くに値しない。
2472「良い茶葉が手に入ったのでな。茶菓子もいくつか見繕っておる。あとはそなたの返事だけじゃ。」
晶の返事を待つようでいて、その実拒否権など存在しないことに、晶は苦笑した。可愛らしくおねだりしている姿の、なんと微笑ましいことか。数千年を生きる怖い北の魔法使いと言えど、こればかりはつい頬が緩んでしまう。
北の国の双子の屋敷にて、晶はスノウとホワイトと共に過ごしていた。棍を詰めすぎるのも良くないから、という名の療養だ。人間が生きるには厳しい大地だけれども、晶が過ごす屋敷の周りは結界が張られているのか、不思議と寒さとは無縁の生活を送っていた。門の向こうでは激しく吹雪いているのに、結界の中では暖かな陽射しが降り注いでいるといった奇妙さはあれど、魔法の存在するこの世界では驚くに値しない。