水無瀬 瑞穂
MAIKING普段書きかけの話を画像投稿なんてしないけれど、今回は特別にpotatoイベ終了後の類片想い話の冒頭部分。初っ端から司が死ぬけど、これくらいやらないと不眠症にはならないかな……って(鬼畜)
大丈夫! こんな切り方だけどちゃんと夢オチだから! 次のシーンでちゃんと類が起きるから!
夢オチだったらなにやってもいいと思ってるのは、まあ……うん(目逸らし) 3
たんごのあーる
TRAINING16巻の衝撃にうなされるようにしてひとつ。ショートショート。目が覚めたら、まだ真夜中だった。隣で眠っていたはずの傑がいない。悪夢の続きかと思うと、鼓動が不規則に激しくなり、呼吸が乱れる。とりあえずひとつ深呼吸して、周りを見渡す。薄いカーテンの向こうのベランダで、ホタルのように明滅する小さな光を見つけ、慌ててベッドから降りると、引き寄せられるようにその広い背中に縋り付いた。
「悟?どうした?目、覚めちゃた?」
肩口に頭を乗せて、うなじから傑の香りを確かめる。くすぐったいよ、と頭を優しく撫でられると、少し落ち着いた。
「まだ早いよ。どうしたの。」
「…ヤな夢を見た。」
「どんなの?」
「言いたくないくらい、ヤなやつ。」
5月の月のない夜は、虫の声もせず、ひどく静かでなんだか仄暗い。
「そっか。でも、夢でよかったよ。」
そう、傑はポツリと言う。
「なんで?」
「夢は『夢』だからさ。良い夢見たときは、いい夢見られてよかった。悪い夢の時は、夢でよかった。現実じゃなくてよかった、ってこと。」
煙草を消して、携帯灰皿をポケットに仕舞うと、正面から抱きしめられる。Tシャツ越しに伝わる傑の体温が自分より少し低いのに気付いて、なんだか切なくなる。
「身体、冷えて 573