はるしき
DONEお題『パンダ』思ったより趙雲が出張ってしまいましたがご容赦いただければと思います…!
#惇彧の日ハーフデー
「体毛が白と黒に覆われた、猫のような熊のような生き物が成都にいる」
それは突如もたらされた、唐突な言葉であった。
夏侯惇は空耳か聞き間違いかと自らの耳を疑いながら、書庫の棚から目を離し声の主の方へと視線を向ける。
声の主である荀彧は、涼しげな目元を僅かに緩めたまま唇をつぐみ、一枚の紙を見つめていた。
紙に書かれているのは、奇妙な絵と羅列された文字。
少し離れている夏侯惇の位置からは、何と書いてあるかまでは読めなかった。
「それがどうした」
夏侯惇は、低い声を潜めて荀彧に問う。
荀彧はその夏侯惇の声にはたと顔を上げ、丸くなった目で夏侯惇を見つめる。その頬は僅かに赤らんでいる。
声を出していたことに気がついていなかったのだろう。油断している荀彧は、珍しかった。
2910それは突如もたらされた、唐突な言葉であった。
夏侯惇は空耳か聞き間違いかと自らの耳を疑いながら、書庫の棚から目を離し声の主の方へと視線を向ける。
声の主である荀彧は、涼しげな目元を僅かに緩めたまま唇をつぐみ、一枚の紙を見つめていた。
紙に書かれているのは、奇妙な絵と羅列された文字。
少し離れている夏侯惇の位置からは、何と書いてあるかまでは読めなかった。
「それがどうした」
夏侯惇は、低い声を潜めて荀彧に問う。
荀彧はその夏侯惇の声にはたと顔を上げ、丸くなった目で夏侯惇を見つめる。その頬は僅かに赤らんでいる。
声を出していたことに気がついていなかったのだろう。油断している荀彧は、珍しかった。