siroinari
MAIKING乙骨帰国時のお迎えが新田明だったら。知り切れトンボ。すべては捏造。新田姉弟が好きです。特に姉は術師じゃないし一般家庭出なので高専組をちゃんとこども扱いしてくれそうだな、という理由は後付で単に推しと絡ませたかっただけです。怒声や泣き声の響く空港で一人佇む黒服の女。
手荷物もなく、端末を片手に能面のような顔で周囲を見渡す姿はいっそ異様だ。
だが誰一人視線を向けることはない。自分のことで精いっぱいなのだ。一刻も早く脅威から逃れたいと、少しでも離れたいと喚き散らす。
(嗚呼、五月蠅い)
耳障りな声を排除したくて手元の端末の文字を追う。ひっきりなしに届くので通知は切ってしまった。
呪霊の出現情報、派遣された術師の名前、発見された術師の状態、今動ける術師の数。
一際多い死亡報告に弟の名前がないことに安堵する。安堵して、結局自分だって何も変わらないのだと自嘲が浮かんだ。
(嗚呼、五月蠅い)
ぽこぽこと黒いモノが生まれていく。生まれたソレがどうなるのかを彼女-新田明は知っていた。
3172手荷物もなく、端末を片手に能面のような顔で周囲を見渡す姿はいっそ異様だ。
だが誰一人視線を向けることはない。自分のことで精いっぱいなのだ。一刻も早く脅威から逃れたいと、少しでも離れたいと喚き散らす。
(嗚呼、五月蠅い)
耳障りな声を排除したくて手元の端末の文字を追う。ひっきりなしに届くので通知は切ってしまった。
呪霊の出現情報、派遣された術師の名前、発見された術師の状態、今動ける術師の数。
一際多い死亡報告に弟の名前がないことに安堵する。安堵して、結局自分だって何も変わらないのだと自嘲が浮かんだ。
(嗚呼、五月蠅い)
ぽこぽこと黒いモノが生まれていく。生まれたソレがどうなるのかを彼女-新田明は知っていた。