メイ(皐月)
MEMO別垢でやっていた、思いついたところだけ書くシリーズ男装監督生。ヴィルと監督生。ヴィルさんは美に対するとこならなんでも厳しい(と思う)「ちょっと新ジャガ!待ちなさい」
やっばい、今一番会っちゃいけない人に会ってしまった。運が悪い。私は足を止めて振り返る。
「こんにちはシェーンハイト先輩。急いでいますのでこれで失礼します」
ペコリと頭を下げそのまま視線を合わせずにもとの方向へと向かう。しかし厳しい先輩の目がそれを許さなかった。ピタリと私の身体が硬直する。物理的に。
「アタシは待ちなさいと行ったはずだけど?」
マジカルペンをポケットにしまいながら眼前にたちはだかった先輩は、私の髪から滴り落ちる水滴を見てため息をついた。
「なんで濡れ鼠なのよ」
「はは…、空から水が降ってきまして」
「快晴だけど」
「そーですねぇ…」
仕方ないじゃん、降っきたんだ水の塊が。雨だなんで一言も言ってない。バケツが一緒に降ってこなかっただけマシだ。誰も近付いて来なかったあたり意図的なものだろう。あぁイヤだなやっかみなんて面倒臭い。しかも次の授業は月に一度しかないマナーレッスンだ。一度でも出ないと単位がヤバイ。故に私は早くここから立ち去りたい。あぁでもどうしよう式典服。今の私は先輩が言う通り濡れ鼠状態だ。実は下着までグッショリだ。嘘でしょ式典服もっ 1771