hairia_hairia
DONE現パロ オフィスラブ 両片思い背中 バスの車窓から見える空は青く冴えわたり、隙間から入ってくる風は柔らかく心地よい。そうだ、今日は快晴で過ごしやすい一日ですと、情報番組のアナウンサーが言っていたのを思い出した。しかし、バスから降りると、いつもの風景…集団とに重なっていく。顔に憂鬱だと書いて、背中には出勤したくないと書いてある一団、彼らはうつむき加減で足早に道を行く。そんな、彼らの行く末を、朝日は祝福しているかのように照らし導いている。明らかに反比例している風景、それが日常の始まりだ。
5か月前までは、自分も彼らと同じ集団の中で、同じ様相でノロノロと背中を丸めて歩いていた。しかし、今の私は会社に早く行きたいのだ。飛びだしそうな気持ちを抑えるよう背中を伸ばして、集団の間を縫うように目的地を目指して足を進める。そして、目の前に見なれた後ろ姿…尾形主任をみつける。よく着ている濃紺色のスーツには皺ひとつ見られない。丁寧に着こなしてる、やはり、できる営業マンは後ろ姿も決まっているんだと思うと嬉しくて胸が高鳴る。
34785か月前までは、自分も彼らと同じ集団の中で、同じ様相でノロノロと背中を丸めて歩いていた。しかし、今の私は会社に早く行きたいのだ。飛びだしそうな気持ちを抑えるよう背中を伸ばして、集団の間を縫うように目的地を目指して足を進める。そして、目の前に見なれた後ろ姿…尾形主任をみつける。よく着ている濃紺色のスーツには皺ひとつ見られない。丁寧に着こなしてる、やはり、できる営業マンは後ろ姿も決まっているんだと思うと嬉しくて胸が高鳴る。