体の熱をはやく冷ますことを優先して、コンビニで買った冷えた水をタオルで包んで首を冷やして、日陰になりクーラーもよくきいた隅のほうのイートインスペースに座らせてくれた。
さすが吉田くんだなあと感心していると、救急車呼ぼうか?と深刻そうな低められた声。
軽いめまいと喉の渇きはしたがそこまででもない。大丈夫だよ、とせめて伝わるように明るく声をだすと、彼の視線が周りを泳ぐ。
「ちょっと待ってて」
「え、う、うん」
彼が荷物を席に置いて、お店の方に走る。空いているからすぐに彼が両手に買ったものを持って小走りに戻ってきた。
「ソフトクリーム!」
「勝手に買ってきたけど、大丈夫?冷たいものほしいとおもって」
「ううん、ありがとう…あっお金返すね」
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