息子さんをくださいその日、ナルトは朝からソワソワしていた。
なにしろ今日は、長男のボルトが恋人を家に連れてくる日だからである。
「今度の土曜に紹介するから」と言われた時は、本当にビックリした。
くわしいことを聞きたかったけれど、生意気な息子ときたら、会ってからのお楽しみだと言って何も教えてくれない。
「顔合わせについて、母ちゃんとヒマにはもう伝えてある。カワキにもオレから言ってあるから」と、それだけだ。
あいつ、いつの間に恋人なんて作ってたんだ。
全然気づかなかったってばよ。
お前ら気づいてたか?
ヒナタとヒマワリに尋ねてみた。
ヒナタとヒマワリは、そっくりに微笑んで「なんとなく……」と答えた。
「えーっマジかよ! 気づいてなかったのオレだけかぁ〜」
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