「応答せよ。」「応答せよ、応答せよ」というワードを聞いて、「外界との一切の接続が切れて孤立した本丸が、なんとか自給自足しながらもゆっくり滅びてゆく」的な話が浮かんだ。
刀は最小限の生命活動でなんとかなりそうでも、審神者をどうやって生きながらえさせるかに苦心してほしい。孤立してからもずっっと、政府との定期交信の時間には通信を試みる。何年も、何年も。審神者を助けたいがために、希望を捨て切れない。そうやって、決定的な“何か”が何もないまま、じわじわと時間に殺されていく。中堅の本丸だったので、重ねた年月の中で審神者はもはや人ではなくなりかけていたけれども、それでもまだ半分は人間だから、人間が生きるのに必要なものがどうしたって必要で、でもどうしようもなくなるのは目に見えている、的な。
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