恋人たちの休日日差しが微かに差し込み、うっすらと瞼を開ける。ボーッと天井を眺めて記憶を呼び起こす。
(そうだ...昨晩俺は不死川の部屋に来て...)
冨岡は記憶を辿りながら思い出して顔を赤らめていく。そーっと視線を横に向けるとそこには昨晩一緒に過ごした不死川の背中が見えた。
(ああ...夢じゃなかったんだな)
横でスヤスヤと寝ている彼を起さないようにゆっくりと起き上がる。自分の姿を鏡越しに見て思わず息を飲む。
「全裸...」
ぼそっと呟き、近くにある不死川のシャツを羽織る。辺りを見渡すと昨晩勢いで脱ぎ散らかした2人の服が散乱していた。
「...洗濯機、借りるぞ」
寝ている相手に一応断りを入れて、散らかっている物を抱えて洗濯機に放り込む。勝手知ったるなんとやらで、手際よく洗濯機を回し洗面所で置き歯ブラシを使い歯を磨く。鏡で自分の姿を確認し、首もとに手を添える。
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