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    ytgr_9u

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    ytgr_9u

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    おてこて
    30分でリハビリ的に書きました。また続きを書くかもしれないし書かないかもしれない……。

    #おてこて
    hand

    今日のれっすん「おってぎっねさん! れっすんしよ!」
     そう言って篭手切が駆け寄ってくる。
    「今日のれっすんは『恋人ごっこ』だよ!」
    「……こ、恋人ごっこ?」
     レッスンをねだる篭手切には慣れたが、今日のレッスン内容は俺にとってあまりにも聞き馴染みがないものだった。
    「歌って踊るのはもちろんだけど、表現力を高めるためにはお芝居をするのも効果的だって聞いたんだ」
    「へぇ……それで、恋人ごっこ?」
    「私が相手じゃ不満かな」
    「あ、いや、そういうわけじゃないんだが……」
     逆に、ごっことはいえ篭手切が恋人になってくれるのは嬉しい、なんて言ったらどんな顔をするだろうか。
    「御手杵さん?」
    「……篭手切こそ、俺でいいのか?」
     俺がそう言うと篭手切は一瞬驚いたような顔をして、それから俯きがちにぽつりと呟いた。
    「…………御手杵さんだからいいんだよ」
    「えっ?」
    「なんでもない! 御手杵さん以外に他にやってくれそうな人がいないんだ」
    「そ、そうか」
     ちなみにどんなレッスンをするのかと聞けば、告白からキスの真似まで、主から借りた恋愛漫画のしちゅえーしょんってやつを片っ端からやっていくつもりだと言われた。いまいちイメージは湧いてこないのだが、大変なことをするのだろうという予想はできた。
     果たして俺の心臓は持つのだろうか……。
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    💘💘💘💘👏👏👏👏👏👏☺☺☺💕💖😍😍😍😍😍
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    ytgr_9u

    DOODLE疲れていたので温度低めで甘めのおてこて書きました。「おてぎねさん」
     俺の名前を呼ぶ声と共に、部屋の襖が開いた。
    「こてぎ、り」
     部屋に入ってきた篭手切は、何も言わないまま、布団を敷き終えたばかりの俺に向かって突進するように抱きついてきた。
    「おぉ? どうした」
    「ん〜〜〜」
     唸り声がお腹に響いてむず痒い。
    「篭手切ー?」
    「ぅ〜〜〜〜」
     篭手切がこうなるときは疲労が限界に近いときだ。心做しか、頭頂部にあるあほ毛も元気がないように見える。
     何かあったんだろうか。ああ、確か第2部隊は1週間出陣続きだったんだよな。
     当番表を思い出した俺は、そのまま篭手切の形のいい頭を撫でて、その小さな身体を潰してしまわないように優しく抱きしめ返してやった。
    「お疲れさま、篭手切」
    「…………」
    「風呂は入ったか?寝る支度は?」
     返事の代わりにぐりぐりと頭を押し付けられて、言葉になっていない呻くような小さな声で肯定を示された。
    「よーし、じゃあ布団行くぞー」
    「ん〜」
     篭手切に抱きつかれた状態のままでずるずると移動して、布団の上で篭手切ごと布団に包まった。
    「ほら、あったかいだろー」
    「……ぅ」
    「明日からしばらく休みだよな?」
     声を出すの 931