〇〇●●〇●〇●●・〇は一人称、●●・〇〇は名前と認識してお読みください
●と〇〇は双子のきょうだいだ。生まれた数日後にこの神聖アルヴィス帝国立教会へ預けられたから、どちらが上かは分からない。
●と〇〇は顔こそ非常に良く似た双子であったが、髪と瞳の色だけは似ても似つかなかった。
〇〇は白に近い銀の瞳に『純白のあの御方』と全く同じ『純白』の『美しい』髪色をした、『祝福された子』であった。一方それに対して片割れの●は……
「○○はあの御方と同じ美しい純白なのに……」
「せめて純白でなくともそれに近しい薄い色素であれば……」
「優秀なのは●●の方だがあの髪と目の色では……」
「『運命の日』に救済されることは無いだろう」
「「「「可哀想に」」」」
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