情けない攻めの審神者×長谷部シリーズ③初夜編・絶対付き合えないと思っていた長谷部と初夜を迎えている現実に喜びと緊張と興奮を感じて一周回って勃たない審神者。い、いつもは元気なんです……。
・緊張してなかなかゴムをつけられない審神者。もういい、なまでいい、と急かす長谷部。
・激しく事に励んだ次の日、長谷部がツヤツヤしており審神者は腰を押さえているので逆だと思われる。
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どこに出しても恥ずかしくない童貞だった。
だった、し、一生そうだと思っていた。一生、長谷部に片思いしたままなんだと思ってた。でも色々あって、両想いだってことが分かって、そうと分かったらお互いその先にも進みたいタイプで、それで、いま、
「ち、ちがうんだよ」
俺は泣きそうだった。
どうしていつもこうなんだろう。長谷部の前では非の打ち所がない完璧な主でいたい、完璧な恋人でいたい、そう思うのに、気付けば喉から情けない震えた声が零れている。
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