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    kaguRa。

    @kaguRa11022091

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    kaguRa。

    TRAINING彼らの物語。
    第壱章 第一節 
    「旅立ち」

    今回の主役:gr
    完璧妄想捏造。
    本人様方とは一切関係ないです。
    見る場合は自己責任でお願いします。
    文章中、避け抜けてます。
    少年は歩を進めた。夢を夢で終わらせないために。少年らの、やがて大きな一人の人間になる者たちの物語は、動き始めた。

     「旗を掲げよ!」


     さてどうしたものか。ああ豪語したは良いが、この街を出るにはいくつかの関門を潜らなければならない。さらにその関門は三つほどある。
    第一の関門は「資材」だ。父にも秘密にしているルートがあるが、果たしてその目を掻い潜れるだろうか……。調達するのは、武器に食料に衣服と………。時間は思ったよりかかりそうだ。第二の関門は「あいつら」だ。あの二人が家を出られるかも、私の夢を、未来を実現するために重要である。そして、最大の難関、最終関門は「父」だ。どうしたものか。時間は4年あまり。その間に説得-----
    ………いや。「説得」などというものは私の性に合わん。説得など手緩い。覚悟は十二分にできている。こうなれば実力行使といこうではないか。つまりは出し抜きだな。ふふ……………あっと驚く父の阿呆面が目に浮かぶようだ。
    待てよ…………よく考えてみたらたったこの三つか?なんだ、こうも深刻に考えなくて良かったな。お陰で家族で食事をしているというのにしかめっ面だ。怪しまれるでは 2528

    kaguRa。

    TRAINING彼らの物語。 
    第零章「旅立つために」

    今回の主役:gr
    完璧妄想捏造。
    本人様方とは一切関係ないです。
    見る場合は自己責任でお願いします。
    文章中、避け抜けてます。
    夢を見たことがある。
     仲間とふざけ合って、笑い合って、ぶつかり合って、邪魔し合って、………内ゲバして。
    個性もバラバラ。価値観もバラバラ。協調性はないし、ほのぼのもしていられない。たまに裏切って裏切られてひっくり返し合ってぐちゃぐちゃになって離れていく。
    でもまた集う。その場所に。何があろうとも。
     ………そんな関係の集団。その輪の中にいる自分を、何度も夢に見た。未来想像だろうか?予知夢だろうか?それとも確定した未来を見ているのだろうか?それは私には分からない。ただ言えるのはひとつ。
     そんな未来を私は望んでいる。


     この世界は小さい。限りなく小さい。まるでこれだけで世界が完結しているかのように。
     私の住む街は一つの山と海に面している。中心部は五月蝿いほどに賑わい、夜を知らない。私はいつも、そう高くない山に登っては、街を展望できる所に立つ一本の木から街全体を眺めている。この木は私が産まれるかなり前、街ができる前からあったそうだ。樹齢はおおよそ140年。かなり大きい。この木は私の第2の父だ。
    私の家は代々この街を治めている将軍家。私の父は祖国の空軍省長であり、この街の領主。祖国は 2436