初めて彼女の生理を目の当たりにした日「ッ寧々!えむ!誰か近くにいないか?!」
「司くん!?」
神山高校2年生だけが放課後にあった進路に関する学年集会のせいでフェニランに到着するのが遅くなってしまった。練習着に着替えてステージに向かおうとしていた僕は女子更衣室の中から1週間前に彼女になったばかりの女の子の聞いた事の無いほど焦った声を聞いた。反射で司くんしか居ないはずの女子更衣室の扉を開けかけるがドアノブに手をかけたところで思いとどまった。
「……類か?すまん、少し緊急の用事でな、ステージに居るえむか寧々を呼んでくれないか?」
「緊急って?司くん何かあったの?僕には
相談出来ないこと?」
「あ、ぅ、…………すまない」
「わかった。すぐに呼んでくるよ」
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