クリスマス、一緒に過ごせなかった🔥と🎴最悪だ。
炭治郎と同棲して初めて二人とも休みのはずだったクリスマス・イヴ。
なのに昼に会社に「緊急案件」とやらで呼び出され。数時間で帰れると思ったのに、コトを隠蔽していた後輩の尻拭いに奔走し、気づけば時計は午後11時。
「お仕事じゃあ仕方ないですよ。俺、明日もお休みなんで大丈夫です」
そう寂しげに笑った炭治郎の表情が頭から離れない。
あんな顔をさせたくはなかった。まったくもって不甲斐ない。
自責の念に駆られながら帰り道を急ぐ。繁華街から離れると、とたんに喧騒は収まり、冬の夜特有の静けさに包まれる。灯りは乏しく、吐く息だけが白い。
炭治郎。もう寝てしまっただろうか。こんな不実な恋人なんて待たずに寝ていて欲しいという気持ちに偽りは無いが、どこかで待っていてくれるのではないかという期待も顔を覗かせる。
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