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    @zenhouixxxx 【小説はR18 特殊性癖】小説の構想練る用 頻繁に書き換える・・・だったけどモデリングした画像も上げるかも
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    3/15直し つづき

    ゲドウ⑤式典から少し経った。その間、リーバルは何度かリンクとの合同任務をこなした。

    しばらく観察して思ったのは、やっぱりこいつは欠伸が出るほどつまらない男。
    命じられた任務をきっかり時間通りに完璧にこなし、祝宴では誰とも喋らずにガツガツと飯をかきこみ、サッサと寝る。休日もきっちり定刻に起きるとひたすらに鍛錬、鍛錬、鍛錬。まるで歩く兵士の模範集のようなやつだ。享楽主義者のリーバルにはまるで未知の生物で、コイツは生きていて何が楽しいんだろうか?と純粋に疑問に思う程だった。

    それよりもイラつくのは、こんな奴がハイラル一の剣士だともてはやされていること。

    どんな難しい任務も涼しい顔してこなし、自分も他人も褒めることを知らない。誰のことも眼中にない様子で、その背中から自分こそがハイラル一の強者だという自負が滲み出ている。それを豪語するなら得意の揚げ足取りでいじってやるものを、黙っているのもまた張り合いがなくてイラつくのだ。だが一番イラつくのは、こんな世界一つまらない男に、一度身体を熱くさせられたことかもしれない。

    今日の任務はハイラル平原で目撃情報のあった危険個体2体の討伐。

    怨念のライネルとヒノックスだった。

    リーバルは空高く舞い上がると、一目散に前線を目指した。

    「おい、そこ固まり過ぎるなよ!魔物が集まってきてる!」

    途中魔物の群れと混戦になっている兵士達に声をかけ、「おっと。今日は戦士だったか」と独りごちると、背中にしょったオオワシの弓の重みに気分が高揚してきた。

    お前は人を殺めてはいけないとか、援護に回るよう口煩く言ってくるやつはここにはいない。魔物の群れ?大歓迎だ。コーガが信奉するガノンの配下だなんて、そんなことは知らない。思い切り暴れてやる。

    眼前に突如現れた危険個体2体。リーバルは迷わずライネルの方に突っ込んだ。足元の地面に矢を放ち、気を取られた後頭部に鉤爪を深々と突き立てる。激昴したライネルが振り回した棍棒が今にも直撃するその瞬間、至近距離でそのうなじに爆弾矢を打ち込んだ。その反動で吹き飛ばされたリーバルは、高々と空に打ち上げられる。

    衝撃波が掠めた足先に感じる、焼けるような痛みが痺れるほどに気持ちいい。まさにこれが生きてるってことだ。

    空中でバックスピンを決め、再び攻撃に転じようとしたその時だった。弾けるように走り込んできたリンクがライネルの背の上に飛びかかり、ヒノックスからむしり取った大剣を無茶苦茶に振り回した。

    可哀想に、なすすべもなく咆哮をあげるライネル。

    「僕の獲物だ!横取りなんて無粋だな!」

    ズダダッ、と木の矢を打ち込むと、即座に飛び降りたリンクがいたライネルの背に、三本の矢が綺麗に整列して突き刺さった。

    リンクが何か言いたそうな顔をしているが関係ない。

    天罰とばかりにド派手に爆弾矢の雨を降らし、リーバルは笑い声を上げた。

    夜。兵士達が雑魚寝するための大型のテントは既に寝静まりかけていて、夜更かしな兵士達のささやき声のような会話が風の音と混ざりあっていた。
    珍しく遅くまで起きて壁際に座って武器を磨いていたリンクの頬は、脇に置いた小さなランタンにゆらゆらと照らされていた。
    リーバルはそれを確認すると、リンクの視界に少し入る辺りにどかっと腰を下ろし、矢尻の点検を始めた。

    すると、リンクがときたまちらりと視線を送ってきては、いつまで経っても何も言い出さないので、次第にリーバルのイラつきは沸点に達した。

    「なんだよ、言えよ」

    流石の案山子様も、今日のリーバルの行動にはお冠か。だが、先に人の獲物に手を出してきたのはリンクの方だ。リーバルは喧嘩するつもりで小声ながらドスの効いた声でせっついた。

    しかしリンクは、

    「君は…生粋の弓使いだと思っていたけど、小刀も使えるんだな」

    とポツリと言った。

    確かに今日のリーバルは、合法に暴れられる機会に少しばかり興奮していた。

    爆弾矢でライネルを怯ませたあの後、突如懐に飛び込んできた相手に対して咄嗟に取り出した小刀で、見るも鮮やかに急所を掻き切って倒してみせた。口元は少し笑って。

    「少し驚いた」

    調子に乗りすぎた。見せるつもりはなかったのに。リーバルは動揺を悟られぬよう顔をそむけ、横目でリンクを見つめた。

    「弓はリトの村で。小刀は別の人に教わったのさ」

    リーバルにとって弓は、自分で覚え、リトの村で鍛えた技。小刀での護身術は、イーガ団から貰った技。
    特に深入りしようとする様子のないリンクは、そうか、と頷くと、良く磨かれた剣先の出来栄えをランプの灯りに透かした。

    話は終わった、とばかりの無関心な態度。なんだかそのことに無性に腹が立って、リーバルは手に持っていた矢を脇に置いた。

    「ていうかさ、なんで怒らないの?喧嘩しようよ。もっと自分の感情に素直になるべきだ。その方が僕が楽しい」

    リンクはそれに応じず、静かに目を伏せた。

    「明日も早い。もう寝たほうがいい」
    「はぁ?君が先に寝たら?」
    「いや…、俺はまだ…」
    「そんなに僕の寝顔が見たいかい?」

    すると、リンクはとうとう剣を置き、黙って腰を上げた。リーバルの方にゆらりと近付いてくる。やるか?やるのか?と身構えると、目の前で突如跪く騎士。

    「たいしたことはなさそうだな」

    呆気に取られたリーバルがリンクの視線を追うと、それは爆風が掠めたリーバルの足先に向いていた。

    「…君は本当にとんでもない奴だ」

    独り言のようなその声にハッと顔を上げると、感情の読めない青い瞳がじっとこちらを見つめていた。

    言われたのはそれだけで、リンクは周りを片付けると寝床に潜り込んだ。すぐ寝るのかと思いきや、懐から取り出した小さな本をめくっている。

    リーバルは腰のポーチから次の矢を取り出した。
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    mmO

    DONEIga団×リバルの脳死系エロ 読み切り短編にしたかった ゲドウのこぼれ話説もある。
    コガリバ(重) 幹リバ(濃)R18 スパリバ(薄)
    コガリバはやらないけどコガ様の下半身、手露出がある 幹部さんは腹筋が出る
    ~設定~
    リーバル:子供の頃コーガに拾われて以来イーガ団 色情狂 女王様
    スパリバ:セフレ
    コーガ様:常にクール
    幹部さん:不幸な巻き込まれ男(日替わり)

    団服はご都合セパレート式
    そんな子に育てた覚えはありませんとある日の夜、リーバルは巡回の幹部が通り過ぎるのを待ってから、イーガ団本部のコーガの部屋にするりと入り込んだ。

    「おぅ、どした」

    コーガは片ひじをついて読んでいた書物から顔を上げずに声をかけた。

    仕事中だって別に関係ない。もしそうだとしてもまだ帰ってきていない優秀な筆頭幹部が全て片付けるだろうし、夕飯前のこの時間はコーガが暇していることをリーバルは知っていた。

    黙って近づき、本を持つ腕の内側に無理やり身体をねじ込むと胡坐をかいた膝の上に乗り上げる。

    「ちょっ、邪魔」

    抗議の声を上げたコーガは腕を上に掲げ、まだ本を読もうとしている。

    「ねぇ、知ってる?」

    リーバルはコーガの腹にべたりと顔をつけたま嘴を動かした。

    「リトの発情期ってすごく辛いんだよ。ずっと熱が出たみたいに頭がボーッとしてるし、このままじゃ任務に支障が出るかも」
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