コタツより僕僕はもう限界だった。気絶するように寝落ちして目覚めてからすぐにスマホをとった。
「もしもし、モブどうした?」
「師匠こんにちは。起きてましたか? 今日会いたいんですけど、どこか行きませんか?」
師匠に会いたい――。365日、常に思っていることだ。僕はもう22歳。自分の力で働いて生計を立てている。何度も師匠に一緒に住みたいです。と言っても、社会人1年目だろ、まだ早い。と頑なに頷いてくれなかった。
師匠の言う通り、社会人1年目は思ってた以上に大変だった。僕は仕事に追われて、愛する恋人の師匠に連絡すらとれず毎日を過ごしていた。
そんな毎日で師匠不足の限界が訪れた休日、僕は師匠に会いたいと電話をしていた。
「んーー起きてはいるけど、今日めちゃくちゃ寒いからなぁ、正直コタツから出たくないんだよなぁ」
2654