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    somakusanao

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    somakusanao

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    アイドル九井を書きたかったのですが、イザナがすべてをうばっていきました。たのしかったです。

    幼馴染はアイドル 乾青宗は、今をときめくアイドルグループ「梵天」の九井一の幼馴染である。

     柄も悪ければ態度も口も悪く、炎上ばかりするグループをアイドルと言っていいのかはわからないが、いちおうジャンルとしてはアイドルになるらしい。乾は彼らの配信こそそれなりに見ているものの、グッズ等はもっていないので、ファンと言うのはおこがましいかもしれないが、乾なりに応援をしているつもりだ。
     配信ばかりなのは、ライブやイベントに申し込んでいるが、当選したことがないからだ。本人に言えば融通してくれそうだが、それでは贔屓になってしまうと断っている。つい先日も九井からは「イヌピーはオレのライブに来てくれないの?」とさみしそうに問われたが、「(自力でチケットを手に入れるまでは)行かない」と答えたときは、さすがに心が痛んだものだ。
     だが、とうとう写真集発売記念トークショーのチケットに当選した。本音を言うならばトークショーよりライブに行きたかったが、そんな贅沢なことは言っていられない。乾はひそかにガッツポーズを取った。トークショーは平日の昼間であったため、乾の上司に当たる佐野真一郎は休みを申請したところ、快く了承してくれた。
     ここまではよかった。
     待ちに待ったトークショー前日。そわそわしながら仕事をしていると、LINEが来た。いっしょにトークショーに行く予定だった姉が明日いけなくなったという。

    「は? なんで?」
    「青宗、どうした?」
    「なんか姉から明日のトークショーに行けなくなったって、ちょっと電話かけてもいいっすか」

     真一郎に断りを入れ、電話先の姉を問い詰めれば、子供が熱を出したのだという。姉は五年に嫁ぎ、子供を出産した。両親にとっては目に入れても痛くない初孫だ。予定では母が預かることになっていた。いまは熱も下がり体調も落ちついたが、念のため明日の外出は控えたいとのことだった。姉に誘われ電話先に出た甥はすっかり元気そうなので、心配はいらなさそうだ。

    『アイドルになったハジメくんを見に行きたかったんだけどなぁ』
    「赤音を見たら喜んだだろうな」

     なにせ九井の初恋は赤音だ。だが赤音はけろりとしたもので「もったいないから、誰か誘いなよ」と言う。たしかにプレミアチケットだ。それもそうだなと電話を切った。
     真一郎に事情を話すと「子供の熱はしょうがねぇよなぁ」と同情をされる。
     さて誰を誘うか。なにせ明日だ。あまりにも急すぎる上に、平日の昼間だ。誘うにしてもハードルが高すぎる。

    「あ、じゃあ、イザナはどうだ」
    「イザナ?」
    「いちど行ってみたいって言ってたからな」
    「イザナがそんなことを言うか?」

     なにせあの「黒川イザナ」だ。兄である真一郎も「まぁ口の悪いやつだけどな」と苦笑いしている。

    「鶴蝶のことは弟みたいにかわいがってたからな」
    「あー……」
    「ライブならともかくトークショーだろ。あいつ喋れんのかって笑ってた」

     そういう意味の「行ってみたい」なら分からなくもない。イザナ。イザナかぁ。出来れば遠慮したいんだが。改めて明日いっしょにいってくれそうなメンツを考えてみるが、誰も浮かばない。かろうじて「こいつなら、もしかして」と思った羽宮一虎に連絡を取ってみたが、「明日バイト」であえなく撃沈した。
     死ぬほど悩んだが、トークショーに空席が出るよりはとイザナを誘うことにした。



    「行く」
    「そうか……」
    「誘っておいて、なんで残念そうな顔すんだよ」

     イザナを誘えばあっさりと了承が出る。そのうえ「うちに泊まれ」と言い出した。なぜと問うて答えてくれるような人物ではない。

    「メシも奢ってやるし、おまえんちより、××会館に近いだろ」
    「それはそうだけど」
    「取って食ったりはしねぇよ」
    「えぇ」
    「スプラしようぜ。できるだろ」

     なるほどゲームの相手が欲しかったのか。イザナがゲームをするとは初耳だが。

    「アンタ……強いのか」

     乾が負けるのいい。イザナに勝ってしまった時の方が面倒くさい。運動神経とカリスマの化け物であるイザナだが、ゲームの腕前はまた別の話だろう。イザナがぐるりと振り返る。

    「テメェ、ぼっこぼこにしてやるよ」

     どうやら乾はゲームをする前からイザナの地雷を踏んだようだった。



     幸か不幸かイザナと乾のゲームスキルは拮抗していた。イザナのマンションについてから、三時間。ずっとプレイしっぱなしだ。もしやこれは徹夜では。くそ。やっぱりイザナを誘うんじゃなかった。一虎にバイトを休ませるんだった。
     そのとき着信を知らせるスマホが鳴った。
    「テメェ、乾逃げんなよ!」の罵倒を受けながら、通話にでる。相手がだれであろうと救いの神だ。

    『イヌピー?』
    「えっ、あ、ココ?」
    『いま話せる?』
    「おう。問題ないぜ」

     イザナはと見れば、アルコールを煽っているところだった。あれならしばらく放っておいても大丈夫だろう。

    「なんだ? どうしたんだ?」
    『あー……明日イベントがあるんだけど、ライブならともかく、トークショーは荒れる予感しかしないんだよな』

     たしかに梵天は灰谷兄弟の暴言や三途の問題発言などでたびたび炎上している。

    『だからイヌピーの声を聴いて、元気をもらおうと思って』
    「今日は実家じゃねぇから、赤音はいねぇぞ」
    『なんで赤音さん? たしかに赤音さんには癒されるけどさ、オレがいま電話をかけてんのはイヌピーじゃん』
    「……オレでいいのかよ」
    『イヌピーがいいんだよ』

     そう言ってくれるのはなんだか嬉しい。

    「ココ、オレ、あした」

     あした梵天のトークショーを見に行く、と言いかけて、途中でやめる。会場は広いだろうし、目の悪い九井が乾を見つけることはまずないだろう。余計なことを言うよりも、トークショーに集中してもらった方がいい。

    「あした、応援する」
    『え。マジで。うれしい。百万力じゃん』
    「大袈裟だな」
    『ほんとうだって……、おい、いま電話中……それは明司に渡しただろ。あー……ごめん、イヌピー、あとでまたかけなおす。今度ひまになったら飯食いに行こうぜ』 
    「おう」

     通話中に誰かに話しかけられたようで、あわただしく通話は切れてしまった。忙しいだろうに九井はマメに電話をくれ、時間が空くと食事に誘ってくれる。元気をもらったのはこっちの方だ。ほわほわとした顔のまま乾が席に戻ると、イザナは毒気の抜けた顔をしていた。

    「九井からか? あいつもマメなやつだよな」
    「ココはやさしいからな」

     聞いておきながらイザナは返事もせずに、乾にコントローラーをわたしてくる。

    「次はオレが勝つ」
    「いや……もう寝ようぜ」
    「オレに勝ったら寝かせてやるよ」 
     
     絶対に嘘だ。負けたら意地になって勝負を仕掛けてくるに違いない。乾は深くため息をついた。




     あっという間に朝だった。正確に言えば、寝落ちていて気づいたら、朝だった。かろうじてベッドで寝ていたが、自力で辿り着いたのか。それともイザナに運ばれたのか。後者だったら、最悪だ。イザナに聞くことも躊躇われる。嫌味を言われるに決まっているからだ。聞き出さなくても嫌味を言われるだろうが、一ミリでも減ったほうがいい。
     昨日のうちにコンビニで買っておいた食材をテーブルに並べていると、イザナが起きてきた。機嫌は悪くない。イザナがサンドイッチを食べ始めたのに倣い、乾もスープに口をつける。

    「飯を食ったらしたくしろ」
    「トークショーにはまだ早いだろ」
    「その恰好で行くつもりか?」
    「……ダメなのか?」

     トークショーにドレスコードがあると思えないが、デニムでは駄目だったのだろうか。

    「すこしでも自分の方を見て欲しいだろうからな。女どもは派手に着飾ってるぞ」
    「それは女だろ」
    「九割以上女がいる場合は、男の方が目立つ。その恰好は余計目立つ。スーツを着ろとは言わないが、こぎれいにしろ」

     イザナを信用していいか迷うが、信憑性はあった。しかし乾のなけなしの財産は昨日のコンビニ散財でおおよそ使い果たしてしまっている。トークショーのチケット代は払ってあるので、交通費と飲食費くらいでいいと思っていたのだ。いっしょに行く相手が姉なら、財布を出す機会もあまりないという甘えもあった。

    「うちにあるものを適当に着ていいぞ」
    「えぇ……」
    「それともとくべつに買ってやろうか」

     どちらも遠慮したいが、ここで下手にイザナの機嫌をこじらせるほうが恐い。乾はしぶしぶと頷いた。トークショーを見に行くだけのつもりが、ずいぶんと面倒くさいことになってしまった。

     

     けっきょく乾が着る服を決めたのはイザナだった。キャップとジャケットを借りただけで、後は自前で済んだ。これなら着てきた服でもよかったんじゃないかと思うが、あえて口を噤む。イザナのテンションを損ねたら、どんなことになるか見当もつかないからだ。なぜこんな面倒なことになったんだ。あらためて急にキャンセルしてきた姉を恨むが、可愛い盛りの甥っこの不調では文句も言えない。
     だがその鬱蒼とした気持ちも、トークショーの会場に来れば、あっという間に晴れてしまう。はじめて「梵天の九井一」を見ることができるのだ。今までは配信ばかりだった。うれしくないわけがない。
     イザナの言う通り、会場のロビーは若い女性で埋め尽くされている。なるほどお洒落をしてきてよかった。ほっとしていると、カメラや照明機材を抱えたスタッフが見えた。

    「なんだあれ、テレビ取材か?」

     なにせ今を時めくアイドルグループ「梵天」だ。乾は九井以外をチェックしていないが、もしかしたら灰谷兄弟か三途がまた炎上でもしたのかもしれない。などと暢気なことを考えていたら、レポーターとばちりと視線が合った。

    「ん?」

     獅音じゃねぇか!
     乾は舌を打つ。班目獅音は梵天の一員ではないが、グループに属しており、たびたびゲスト出演をする。もしかしたらいま撮っている映像はブルーレイか何かの特典につかうつもりなのかもしれない。
     来るな来るな来るなと俯く乾の願いも空しく、獅音はまっすぐとこちらにやってくる。

    「イザナ! なんでこんなとこにいるんだよ!」

     獅音が話しかけた相手はイザナだった。そうかイザナか。そりゃイザナだよな。
     ここまで考えて、乾はがちんと固まった。
     そうだ! イザナは「梵天」の前身「天竺」のリーダーじゃねぇか! 
    「天竺」は梵天以上にエキセントリックなチームだった。カリスマ的リーダーであるイザナの引退を惜しむ声も多かった。そのイザナが会場に現れれば注目を浴びるのは当然だった。
     なんで真一郎君はイザナを誘えって言ったんだよ!
     泣きそうになるが、真一郎に悪意があったとは思えない。なにせカリスマ兄弟佐野家の長男だ。イザナとマイキーの兄であるだけでもとんでもないが、自身もさまざまな伝説を持つ男である。感覚がずれていることは知っていたはずなのに、毎日接しているうちに麻痺をしてしまっていた。
     メンバーと同じく獅音もずいぶんとイザナを慕っているようで、興奮したように話しかけている。

    「なにしに来たって、そりゃトークショーを見に来たんだろ」
    「イザナだったら関係者席を用意するのに」
    「自力で当てたチケットじゃないと意味がないからな」

     イザナらしくもない台詞だと思っていれば、イザナが乾に視線を送って来る。冷や汗が流れる。ぜったいやばい流れだこれ。

    「ってこいつが言ってたから、オレも倣おうかと思って」

     いままでイザナしか見ていなかっただろう獅音が、あらためて乾を見た。こっち見んな。今更だと思うが念を送る。その努力も空しく獅音は大声で「乾じゃん!」と叫んだ。てめぇ、ぶっ殺すぞ。その頭ン中にはクズでも入ってんのかよ。

    「え。なに? 九井を見に来たのかよ」
    「まぁ……そんなとこ」
    「すげぇ。ファンの鏡じゃん」
    「まぁ……そんなとこ」
    「へぇ~。やっぱり九井のことが好きなんだ」

     ぐっと堪えるつもりだが、我慢の限界だった。獅音のへらへらした顔や口調がむかつく。腹が立つ。そもそも乾は短気である。

    「好きだよ! 大好きだよ! 二十年近く片思いしてんだよ!」

     どうだ、満足か!と謎の達成感に浸っていた乾を現実に戻したのは、「そりゃさすがに盛りすぎだろ。三歳で九井に会ってねぇと計算あわねぇ」というイザナの冷静な声だった。

    「せいぜい十年ちょっとじゃねぇの。おまえらが会ったのは小学生だったんじゃねぇのか。なぁ、九井」
    「……え?」

     ここにいるはずのない人物の名を出されて、乾は固まる。九井は会場にはいるだろうが、それはスタッフルームとかであって、ロビーではないはずだった。だが乾の腕を掴んでいるのは確かに九井だ。九井一だが、「梵天の九井一」ではなく、乾の幼馴染の九井一だった。



     強引にロビーから会場のバックヤードに連れ込まれた。正確に言えばそうだろうというだけで、人気のない通路の奥がどこであるかはわかっていない。頭が真っ白になっていたので、どういうルートできたのかも覚えていない。置いてきてしまったイザナと獅音はどうしているのか。わかるのは、いま目の前にいるのが九井で、やたらと真剣な顔をしているいうことだけだ。

    「イヌピー」
    「は、はい」
    「さっき言ってたことほんと?」
    「え? あ、自力でチケットを当てたことか? そうなんだ。ほんとは赤音と来るつもりだったんだけど、子供が熱出して、それでイザナがついてきた」
    「そこらへんの事情や、見たことないキャップやジャケットのこともすごく気になるけど、あとで聞く」
    「お、おう」
    「オレが好きってほんと?」
    「そ……」

     そんなこと言っただろうか。言ったな。三回くらい言ったな。
     自覚した途端に顔を真っ赤に染める乾を九井はじっと見つめている。

    「見るなよ……」
    「そりゃ見るだろ。オレもイヌピーのこと好きなんだから」

     乾はずっと九井を応援していた。梵天のメンバーは多いが、どんなに画面の端にいようと、乾はいつだって九井を見つけられた。九井がきらきらしているのは、アイドルだからだろうと思っていた。かっこいいやつだからアイドルになるのは当然で、きらきらして見えるのも当然だ。でも今の九井はアイドルの顔じゃなくて、乾の幼馴染の顔をしている。それでもきらきらとして見えた。
     あまりにもまばゆくて目をつむりたいが、九井に目を奪われてそれもできない。九井もまた熱に浮かされたように乾を見つめている。これってもしかして、乾の自惚れでなかったら、

    「もしかしたらオレたちは両思いなのか?」

     その瞬間に見せた九井の笑顔は、いままででいちばん輝いていた。





    「……九井のやつ、行っちまったな。しばらくもどってこないんじゃないか。もうすぐトークショーがはじまるのに」

     会場のロビーに残された獅音が呟く。イザナはすこぶるご機嫌だ。そりゃそうだ。あんなのみたらテンション上がりまくりだろう。 

    「九井が戻ってくるまで、ゲスト出演してやってもいいぜ」
    「まじか~」

     それは「天竺」のファンはもちろん、「梵天」のファンも喜ぶだろう。なにせイザナはマイキーの兄であり、ライバルでもある。どんな展開になっても面白くなることはまちがいない。なにせ、

    「下僕たちも迎えに来たしな」 

     九井を除く梵天メンバーが勢ぞろいして、ロビーにやって来た。センターに立っているマイキーの視線はまっすぐにイザナに注がれている。そのマイキーの両脇に、浮足立った様子の鶴蝶と苦虫を噛み潰したような三途が対照的だ。にやにやと笑いあう灰谷蘭と灰谷竜胆。望月も動揺した様子を隠し切れていない。後ろに控えている明司はこれから起こるだろう波乱にこめかみを抑えていた。

    「コワ~……」

     思わずしり込みをした獅音にイザナが笑う。

    「テメェも来るんだよ。メンバーの恋愛成就を派手に祝ってやろうぜ」
    「ハイ、ヨロコンデ!」

     居酒屋か、とイザナに突っ込まれながらも獅音は後を追っていく。
     
     この日のトークショーは荒れに荒れ炎上もしたが、多くのファンは歓喜した。最後の最後で現れた九井の顔は晴れやかで「今まで見たことのない九井」と古参のファンどころか、梵天メンバーにさえ言われたほどだった。配信はとんでもない視聴者数を得て、伝説となったことはいうまでもなかった。


     
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    mocha

    PASTドラケンが暇つぶしに作ったキュウリ製のバイクを持ち帰ったイヌピーが赤音のことを思い出してモヤモヤする話。同棲しているココイヌ。未来捏造、両片思いのすれ違いネタ。ココはイヌピーと付き合ってるつもりで、イヌピーはココに赤音の身代わりにされているつもりでいます。
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