届かない声身体の奥の方から、ぐちゅぐちゅと気持ち悪い水音が響く。粘性の高い液体は、五条がもたらしたものではない。五条の身体を拘束し、好き勝手に弄んでいる変態どもが何度も射精したのだ。
到底、人がこなせるはずの無いような膨大な任務量を押し付けられ、疲弊しきっていたところに上層部から呼び出しをくらって、迎えの奴らの車に乗って京都に向かった所までは記憶にある…が、
クソ。油断した。死ねよ変態。
と、内心で呟く。
思考を外に飛ばしていることに気付いたのか、男が強く五条の身体を揺すった。意識が引き戻される。内部に埋め込まれたグロテスクな感触を認識してしまって、再びの嘔吐感に襲われた。きもちわるい。そう呟くが、男はまったく気にした様子はなく、むしろ顔を歪めた五条を見て喜んだようだった。内部の質量が増す。変態め。そう思ったが、貫かれるような存在感に圧迫されて、もはや声は出なかった。好きなように腰を振り、好きなように射精しては、次の男がまた好きなように犯す。その繰り返しだった。替わった男は、まったく反応しない五条にじれて、強く腹を踏みつけた。
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