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    なりひさ

    @Narihisa99

    二次創作の小説倉庫

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    なりひさ

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    片思いガンマト。片思いガンガさんの続き

    #ガンマト
    cyprinid

    その花弁を頂戴「ったく、しつけーんだよ!!」
     マトリフは飛びながら悪態をついていた。マトリフは高速トベルーラで砂漠を飛んでいる。そのマトリフの真後ろをガンガディアが追っていた。
    「逃げ場はないぞ大魔道士」
    「うるせぇッ!」
     ガンガディアは飛びながらもイオなどを撃ってくるので、マトリフはルーラで逃げることも出来なかった。少しでもトベルーラの速度を落とせば捕まってしまう。街と違って遮蔽物のない広い砂漠で逃げ回るのは困難だった。
     マトリフは単独行動をしていたため、仲間の助けも望めなかった。このまま追いかけっこをしていても魔法力が減るばかりだ。
     マトリフは上空に向けて急上昇した。そのまま宙返りをする。マトリフはガンガディアと向かい合う形になった。ガンガディアは突然の方向転換にもついてきていた。
     マトリフは既に手の中に作っていた呪文を炸裂させる。目眩しのために光を拡散させる呪文だった。
    「うぐッ!」
     ガンガディアが目を瞑ったのが見えてマトリフはルーラを唱えようとする。だがそれを見越したのかガンガディアがマトリフに向かって手を伸ばしてきた。マトリフは身を翻してガンガディアの手を寸前で避ける。
     その瞬間にマトリフはガンガディアの服に花びらを見つけた。桃色の花びらが一枚、ガンガディアの服についている。意外なそれにマトリフは目を奪われた。
     だがそれはほんの一瞬だった。次の瞬間、マトリフはルーラを唱えていた。砂漠から街へと飛んでいく。
    「おわ、ビックリした!」
     ロカは突然に目の前に降りたったマトリフに驚いた。マトリフは額に浮かんだ汗を拭うとロカに手をあげる。
    「よお」
    「どうしたんだ? 砂漠での用事は終わったのか」
    「途中で邪魔されてな。しばらくあそこには近寄れねえな」
    「魔物でもいたのか?」
    「まあそんなとこだ」
     邪魔されたと言う割にマトリフは機嫌が良さそうだった。ロカはマトリフの手が握られていると気付く。
    「何持ってんだ?」
    「ああ、コレか」
     マトリフは握りしめた手をそっと開く。そこには桃色の花びらがあった。それはガンガディアの服についていたもので、マトリフはそれをルーラを唱える直前に取っていた。
     ガンガディアは花畑でも通ってきたのかとマトリフはつい笑みを浮かべる。
    「オレの宝物」
     マトリフはその花びらに呪文をかけた。その花びらはいつまでも萎れることはなく、マトリフの魔導書に挟まる栞となった。
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    kisaragi_hotaru

    MAIKINGガンマトとハドポプが混在している世界線のお話の続きです。マトポプは師弟愛です。ひたすらしゃべってるだけです。
    ダイ大原作と獄炎のネタバレを含んでおりますので、閲覧の際には十分にご注意くださいませ。
    捏造と妄想がかなり激しいです。いわゆる、何でも許せる人向け、となっております。
    このシリーズは一旦ここで完結という形を取らせていただこうと思います。続きを待ってくれておりましたなら申し訳ないです……。
    大魔道士のカミングアウト 5 「――ハドラー様は10年前の大戦にて亡くなられたと聞き及んでいたのだが」

     本日二度目のガラスの割れる音を聞いた後、ガンガディアから至って冷静に尋ねられたポップは一瞬逡巡して、ゆっくりと頷いた。

     「ああ、死んだよ。跡形もなく消えちまった」

     さすがにこのまま放置しておくのは危ないからと、二人が割ってしまったコップの残骸を箒で一箇所に掻き集めたポップは片方の指先にメラを、もう片方の指先にヒャドを作り出し、ちょんと両方を突き合わせた。途端にスパークしたそれは眩い閃光を放ち、ガラスの残骸は一瞬で消滅した。

     「そうか……ハドラー様は君のメドローアで……」

     なんともいえない顔でガンガディアはそう言ったが、ポップは「は?」と怪訝な顔をして振り返った。
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