絶対に秘密!!「おはよう、監督生」
「あ、おはよう。デュース」
「今日も頑張ろうな」
「うん」
ネイビーの髪がさらりと揺れるのに目を奪われた。朝の挨拶を交わすことにもすっかり慣れた私達は教室までの道のりを歩き始める。少し前をエースとグリムが騒ぎながら歩いていて三人と一匹で過ごすことが当たり前になってきた今日この頃、私は心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかってぐらいドキドキしていた。
今日も隣を歩くマブがかっこいい。デュースは真面目な優等生、かと思いきや元々はかなりの不良だったらしい。確かに時々元ヤンの香りがするけれど、それでも今は真面目に頑張ろうとしているのが伝わるから……。
「どうした?」
「え? ううん。あ、デュース。魔法史の課題終わった?」
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