素直になれないのはお互い様※付き合ってる前提の零英です
※ギスギスしてるけど相思相愛です、多分。
「ねぇ、朔間くん。僕に何か言うことはないかな?」
そう言ってニコリと可愛らしい笑顔で笑って我輩を見てくる天使。天祥院くんは沢山の紙袋を持って部屋のソファーに座る我輩の前に立つ。
その姿は柄にも無く浮かれているようで、いつもの含みのある顔ではなく年相応の様な気がした。
今日は天祥院くんの誕生日。日々樹くんや白鳥くんが張り切って誕生日会の準備をしていて、我輩も手伝わされたのじゃった。
柄にもなく誕生日プレゼントまで用意して、待ちわびた日だ。
「何か…とは何かの〜。ハッキリ言ってくれぬと分からぬぞい?天祥院くんや?」
「……今日は一月十日だよ」
「さて?知らぬの〜」
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