茜色から仄暗く濃い紺へ
闇に色が溶けていき
夜の宵が訪れはじめる
月は ほんのり淡く
星は そっと瞬き
ふたりを優しく包み込む
金の糸に黒の糸が織りなす
儚くも煌めく糸模様
碧と緋の光が交差し
藤色に菫色に
鮮やかにたおやかに
ああ 舞うごとに美しくなる
どこまで美しくなるのか
空が白んで
瑠璃色が広がっていく
ふたりの呼吸がひとつになり
やがて静かに幕がおりる
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