焼きマシュマロパーティーする五悠②「パンダは猫舌かもね」
肉でほっぺたをもちもち膨らませながら、悠仁はさっき問い掛けた僕の疑問について、思い出したように話をした。
「そもそもさ、自然界に熱いものってなくね? パンダって一日中笹の葉食ってるイメージあるよ」
僕は呪術高専二年のパンダの話をしていたつもりだったが、悠仁は上野動物園に居るパンダの話をしているらしい。
「――そうか。そうだったな……」
「五条先生?」
「――いやいや、実はパンダってさ、カルパスもいけるんだぜ」
「マジんがー」
「手ずから食べさせれば、肉団子も食べちゃう」
「上野動物園行ったら試してみよ!」
「悠仁」
「どったん五条先生」
「僕は……未来から来た、って、言ったら、笑う?」
僕の発言に、悠仁は四白眼をくっきり開かせた。
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