末っ子最強説人間は記念日というものが好きだ。最近ではアンドロイドの起動日を誕生日として祝うことも多いらしい。出世と権力にしか興味のないあのギャビンが「誕生日休暇を取れ」と言ってきた時は自身の聴覚センサーのエラーを疑った。起動日だというだけで特別扱いしてもらえるなんて……人間はなんて現金なのだろう。だがしかし、ツンデレのツンしかない恋人が素直に祝ってくれるというのだ。ここで乗らないという選択肢は無い。ぶっきらぼうに誕生日プレゼントを渡してくるギャビン。顔を背け何事もない風を装ってはいるが、耳は真っ赤だった。恋人の普段とのギャップにクラクラし、鼻からはブルーブラッドが流出。慌てる恋人の腕を取り、ソファーに押し倒した。
1977