守りたいもの、伝えたいこと「我が名は吸血鬼パラレルワールド大好き!」
「また変なのでた!!」
いつものように街に現れるはた迷惑な吸血鬼の対応に繰り出したにっぴきの前に現れた高等吸血鬼は、今日も高度な能力を欲望の赴くままに使い騒動を起こす。
退治人であるロナルドが元凶である吸血鬼を拳で殴り制圧し、いつものようにVRCに送ろうと手配をしているとドラルクが駆け寄ってきた。
「いや~お疲れ様、ロナルド君」
「まったく、ここ最近次から次へとポンチ野郎が湧くな……」
「くそぉ、まだ誰も送ってないのに……この際君らでもいい!」
「あ?」
「見せてもらおう!君たちの慌てふためく姿を!」
縄で縛り上げられた吸血鬼が悔しげに呟き悪足掻きにその能力をロナルドに向けて放った。
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