2023/1/23 「お互いのぬいぐるみ」会計委員会室に向かうと潮江の座る定位置の机の上に見覚えのある七松パペット……ではなく、己を模した潮江パペットが鎮座していた。
「なんだコレ」
思わず潮江が手に取ると、背後からやってきた食満が答えた。
「潮江パペット」
「潮江パペットぉ?」
またなんか変なモン作りやがって……そう言いながら潮江は胡座をかいて机の前に座った。
なぜか食満も隣に座ってきたが後輩達が集まるまでは帳簿の計算を行う訳でも無いため、特に何も言わずに潮江は手に取ったパペットに視線をやった。
特徴を捉えられており、太めの眉も目の下の隈も再現されていた。
縫い目も均一で、ほつれも無く、生地もしっかりしたものを使っているのか触り心地も良い。
「小平太が暇を持て余して六年生分のパペットを作ったんだとよ、」
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