乙棘版ワンドロワンライ 「扇風機」夏休み中、僕たちが任務で急遽駆り出されたその場所はあたり一面に田んぼが広がり、比較的背の低い山々に囲まれたのどかな田舎町だった。
任務終わり、木造の小さな屋根付のバス停で二人きり。ベンチに腰をおろして最寄り駅に向かうバスを待つ。セミの声が混ざり合ってジンジンと頭に響く。僕は思わず制服のボタンを外してから胸元を掴んでパタパタ仰いだ。
隣の狗巻くんは自前のハンディファンを取り出して、下から白シャツの中に風を送り込んでいる。ふわっと舞い上がったシャツの隙間から白い肌とパンツ紐がチラッと顔を出して、思わず視線がそちらに向かってしまう。ソコは狗巻くんの絶対領域。パンツ紐からはみ出した腰骨とVラインが綺麗でセクシーで堪らない。至近距離でそれを覗いているハンディファンが今はすごく羨ましい。
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