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    オサハタ

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    オサハタ

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    致してるカズヤギのメモ

    #カズヤギ

    理由「長い」
    「苦しい」
    と、ヤギヤマはいつも俺のキスに文句を言う。
     だけど、仕方ないだろう。

    「っ、カズサ、待っ、て」
    「……っカ、ズサ、っぁ」
    「カズ、サ、ぁぁ……っ!」

     ──って、お前が、触れ合っている間中、俺を呼んで、それどころか、

    「っあ! も……無理! カズサ、ぁああ!」

     なんて、普段の澄ました態度からは大凡考えつかない、甘ったるくて掠れた声で、俺を、呼ぶ、から──!

    「っは──っ、カズサ、くるし……っふ!」
    だから俺は、お前の口を無理矢理にでも塞がなきゃならなくなるんだ。そうでもしないと──

    「カズサ……」

     その声が響くたび、目の奥の、頭の裏側がジリジリと焼け付いて焦げて、それで、俺自身はもっと触れていたいのに身体の方はそんな思考など捨ててしまえと言わんばかりに急いてしまうんだ、すぐにでもこの欲を吐き出したいと。

    「……っ、少し、黙れ……!」
    唇を合わせて塞ぐ中での俺の訴えは、なんと惨めで弱々しく、滑稽だったか。
     分かっている、分かっていた、のに──

    「 困 っ た 人 だ 」

     少しの隙間から、聞こえた、微かな笑みを含んだその声は──

     ヤギヤマのものだ、知っている、これまで何度となく聞いてきた、だが、それでも──

     この上なく愉しそうに歪んだ上下の瞼と相まって、初めて聞く声に、思えてしまって、

    「……っは、悪かったな、これが、俺だ」

     もうこれ以上は呼ばせない、存分に触れさせてもらうと、言外に突きつけるために唇の端を引き上げながら──

     俺は、今度こそ隙間なく、その弓形になっているヤギヤマの口をキスで塞いだ。
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    オサハタ

    DOODLE半サギョSS、ピクブラからの移動、ドチャクソに酔っ払った半田くんとまだ正気が残ってるサギョくんの話が好きなんだけどさ、って話

    【以下経緯(こっちの方が本文より長い)】
    ヘロヘロになってる半田くんが
    「さぎょう、さわりたい、したい、すきだ、さぎょう」
    って呂律の回っていない口調でぺたぺたに甘えてきてソファに押し倒されて、サギョくんも悪い気はしないというかそれなりに酔っ払ってるから
    「んー、ぼくもすきー」
    みたいな感じでぎゅうっとするんだけど、半田くんはもう正体を無くしていると分かっていて、この状態で致しても合意とはならないし自分が受け入れる側であっても強制姦淫になるなぁ、それ以前にこの人具合悪くしそう悪酔い的な意味で、とか考えているので
    「じゅんびしてくるから〜まってて〜」
    みたいなこと言って半田くんを寝床に誘導し、やや暫く己を落ち着かせてからそおっと部屋に戻り、目論見通りあどけない寝顔で眠っている半田くんに安堵しながら
    「他の人にこんなとこ見せたらダメですよ」
    なんて微笑みながらほっぺたにちゅうして自分も眠るやつ見たいママ 

    翌日サギョくんが目を覚ましたら半田くんがぎゅーっと抱き着いてて
    「どうしたの?」
    って聞いたら
    「……寝てしまってごめん」
    て悲しそうな声が聞こえたから
    「僕が寝かせたの、心配だったから」
    って半田くんの腕の中に潜り込むんだねサギョくんはね。

    ママー!!!!!!!!ママーーーー!!!!!
    宝物酒に酔って眠っている状態を、正体をなくす、というらしい、が。
    正体って、なんだろう。
    その人そのもの、素の姿、だとすれば、酔って本性が出ている状態こそ正体なんじゃないのかな。
    それを無くす?酔って?どういうこと?
    そんなことをぼんやりと考えながら眺めた寝顔はあどけなくて、柔らかくて、微笑ましくて、普段と全然違う。 
    正体を、無くす。
    正体、とは──
    もしかして、その人がその人らしくあろうとする、これが正しいとその人本人が信じ、取り繕う姿、だろうか。
    だとすれば、説明がつく、気がする。
    それが取り払われた、今。
    目の前に開け広げられている、この愛おしい寝顔は、許しのしるしだろうか。
    そうであるなら──
    「……他の誰にも、見せないでね」
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