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    Sasame

    @promenade2019

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    妄想を書き綴っております。
    原作者様、出版社様とは一切関係ございません。


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    Sasame

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    獠ちゃんハピバ⸜(*´꒳`*)⸝✨✨✨

    #シティーハンター
    cityHunter
    #冴羽獠
    saeha
    #槇村香
    makiMurakami
    ##CH

    鮮やかな色 なんでもない日に薄い色を付けたのは兄を思い泣いていた少女。
     二度と会う事はないと思いながらも、泣き顔より笑顔で過ごしているだろうかと思う事もあった。
     ─槇村香。あんたの相棒の妹よ。
     笑顔どころか男勝りな姿で再会したのは、あのときと同じ日付。
     運命という言葉を信じてはいない。
     少女から大人の女性へと変わる時間を共に過ごした。けれど、記憶にある色は変わることはなかった。
     あの日までは。

     ─あんたの誕生日は3月26日よ。

     淡い色が時間と共に色濃くなっていく。
     いつ死ぬかも分からない裏の世界で、誕生日には共に過ごすと約束した。
     
     もうすぐ日付が変わる。
     俺の誕生日──香と初めて出逢った日。
     ヘッドボードに預けていた背を離し、部屋のドアへと近づくとノックする音を耳にする。
    「獠、入るわよ」
     ドアが開き、部屋へと入る身体を引き寄せ抱きしめると、香から驚きの声があがる。
    「ちょっと、びっくりするじゃない」
    「香が来るの分かってたからな」
     もう、と非難めいた声を出しながらも香は俺の背に腕を回す。
    「お誕生日おめでとう、獠」
    「あぁ、サンキュー。香」
     色鮮やか日へと変えてくれたパートナーの額に唇で触れた。

     

     

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    13.水星
    目線/薬/水曜日
    今日、水曜日はドラッグストアの特売日。あたしはチラシの隅々にまで目線を走らせ、買うものをピックアップしていった。消毒薬、ガーゼ、包帯、綿球、絆創膏……。あってもあっても、足りやしない。だから、安いときにまとめて買いだめをしなきゃ。使用期限なんて気にしない。だって、ほとんど使い切っちゃうもの。
     目星をつけたものをメモして、チラシを畳もうとしたら、ある商品にあたしの目が釘付けとなった。
    「ロー、ション……? 潤いを、補う……?」
     使ったことが、ないわけじゃない。獠がどこかから仕入れてきて、お風呂場で使ったの。……後の掃除がとっても大変だったから、使用禁止にしたけれどね。
     確かにあれはぬるぬるしているけれど、潤いとは少し違う気がする。獠の使い方は、正しい使い方とは違うのかしら……?
    「おまぁにはいらねぇだろ? いっつもシーツがお漏らししたみたいに……ぐへぁ!」
     いきなり背後霊のように現れた同居人を、あたしは黙ってハンマーで叩き潰した。結局その後も、ローションの正しい使い方はわからず仕舞いだった。

       了 461