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    Tyon。

    五悠を書いています。
    誰かに刺されば嬉しいです!

    @yon_472

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    Tyon。

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    悠仁くんがSNSを作ったときの五条先生のお話。

    書いたの読み返して、なんでこれ書いたかなーって思ったけど、交流会あとも地下室で映画見てるの伝えたかったんだな。(自分に)

    #五悠
    fiveYo

    SNSー放課後
    廊下では、青い春を楽しむ学生たちの声。
    みんなでは何話してんのかなーと、ついちょっかいかけたくなる。

    「お疲れサマンサ!1年ズは、まだ残って何してんのー?」
    「げっ。」
    「先生!お疲れサマンサ!」

    明らかに嫌がる野薔薇と恵に対して、笑顔で返す悠仁。
    こういうとこが可愛いんだよなと微笑ましくなる。

    「今さー、釘崎からSNSの使い方教わってて」
    「へぇ、悠仁やったことなかったの?」
    「うん。ケータイ持ったのも高専来てからだしね。」
    「なるほどね。野薔薇は分かるけど、恵はSNSやってんの?」
    「俺はやらないですよ。興味ないですし」

    恵はそっけない態度で返す。いつメンだから、悠仁のSNS作りを見てたわけね。
    野薔薇は順序よくやり方を教えて、悠仁はアカウントを作れたようだ。

    「そ、それでフォローするを押すといつでもその人の投稿見れるわけ。」
    「へぇ、なるほどね。釘崎ありがとう!他にやってる人いないかなー?フォロー増やそっと」
    「さぁね。真希さんたちはやってるのかしら。」
    「明日にでも聞いてみよーぜ!」
    「俺はそろそろ部屋帰るぞ」

    恵の一声で「解散するかーじゃ、先生また明日!」と悠仁は僕に挨拶して、3人は帰って行った。


    ー数日後
    悠仁と僕は地下室で映画を見ていた。
    悠仁がみんなと合流した後も、暇な時はこうして地下室で映画を見ている。

    「先生、SNSってすごいね」
    「んー?何が?」
    「エロい画像とか見放題!」
    「ははは、そんなん見てんの?悠二は。野薔薇にキモがられるよ〜」
    「いやーまぁ、気になるじゃん。しかも、お誘いとかもあんの」
    「お誘い〜?それって、えっちなやつの?」
    「そうそう!」

    悠仁は目を輝かせて言うが、それって大丈夫じゃないよね?というか、その"お誘い"に興味津々かよ。と少しモヤっとする。

    「まさかないとは思うけど、会ったの?」
    僕は、怒りを悟られないように聞いてみた。

    「いやー、会ってない。興味はあるけど、怪しいじゃん?」
    ほっと胸を撫で下ろす。

    「良かったよ。会ってたら説教だったわ。」
    「あ、説教案件?言わなきゃ良かったかも。」
    「ダメダメ。何かあったら困るでしょ。言ってくれてよかったよ。」
    「だねー」
    この話は笑って終わった。


    ー数時間後
    悠仁は、気づいたらうたた寝してしまっていた。
    その寝顔を見ると微笑ましい。

    ピコン♪
    悠仁の手元にあるスマホが光った。ご丁寧に、画面が見えるように置いている。画面には誰かからの通知。

    [ちーたん:ゆうじくん、今度は会いたいな♡]

    明らかに、さっき話していた"お誘い"のメッセージ。
    不愉快な気分だ。
    悠仁のスマホを取ると、ロックはされておらず、簡単にSNSを見れた。

    悠仁自身の投稿は、友人たちとのことや写真ばかり。いたって健全なもの。
    だが、フォロワーに明らかに怪しい女や男が混じっている。
    この"ちーたん"という女とは、過去のログから女の趣味の話やSEXの話をしているメッセージがあった。

    [ちーたん:ゆうじくんは、エッチしたことある?ちーたんのおっぱい触る?]
    [ゆうじ:ないよー。え?まじ?でもやめとくー。]
    [ちーたん:ちーたんは、ゆうじくんみたいな筋肉質な男の子好きだよ〜]
    [ゆうじ:まじ〜?ありがとう〜]

    メッセージから、悠仁的には顔も知らない人間と話してるだけで、特別何かがあるわけじゃないのが分かる。
    だが相手の女は完全に悠仁目当てで、セフレにでもなりたそうだ。

    ピコン♪
    また一つメッセージが入った。

    [ちーたん:悠仁くんの大っきいの見たいな〜♡私も見せちゃうよ♡]

    「おえっ」
    虫唾が走る。
    あることを思いついて、悠仁のスマホをカメラモードにする。
    横で寝る悠仁の顔に自分の顔を近づけ、自撮りをした。

    [ゆうじ:彼氏いるから無理♡2度と連絡すんなブス]

    そのメッセージとともに今の写真を送ると、数秒で既読になった。そして[こちらのユーザーは存在しません]という表記に変わる。
    ついでにフォロワーも全部ブロック。鍵までつけた。
    これで悪い蟲はつかない。


    ー数分後
    「先生!俺のスマホになんかした?!」
    「えー、何もしてなーい」
    「ぜってぇ、嘘!俺のSNS、フォロワーいねーし、鍵までついててログインできないんだけど!!」
    「えー、知らなーい」
    「もうー、そういう悪戯よくないよ!まぁ別に飽きてきた頃だし、いいんだけどさ。」

    と悠仁は不貞腐れて、SNSのログインパスワードを何度も打ち直す。

    「せっかく、釘崎に教えてもらったのになー」

    そんな小言を漏らす。
    もっと怒ってもいいのに。
    大して怒らずに、パスワードを真剣に考える姿を可愛いと思ってしまう。

    「僕がいればネットの友達いらないでしょー」
    と冗談を言うと、悠仁は少し笑って

    「まぁね!」

    と返す。
    本当にこの子は、なんて可愛いんだ。
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