砂原からの帰還「こりゃあどういう事だ。」
「コイツがクエストで依頼されたティガレックスでいいのか?」
「やっこさん、手練れが集まって仕留めたとしてもこんなキレイに倒せるもんかね?」
「どこのハンターでもこんな倒し方はしないわ。剥ぎ取りするはちょっと考えましょう。」
多少は涼しい夜のうちに標的を全力で倒して気温が上がり始めるだろう早朝前には退散する予定だったパーティーは、目の前に横たわる頭の無い轟竜をどうしていいものかと困り、血の臭いに誘われた大小のモンスターに鉢合わせするのを避ける為、ひと先ず間近のサブキャンプに向かった。
四人はそれぞれ一人で請け負うには面倒そうな依頼を受ける為に集会所で即席パーティーを組んでからまぁまぁ気が合い、集会所で四人並んで笑顔でうさ団子を頬張る程には仲が良かった。
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