続きは。酔っていたのか、分からない。俺は今何もしでかしたのか、正直に理解しようとは思えなくて、少し距離が離れたところで目が合う。葉山の目はどこか余裕があって、笑っているようにも見えた。
俺は頭が真っ白になって体が硬直して動けなくなる。目の行き場にも困って、ぎゅっと目を閉じた。
「………君にあおられると、自分がつくづくバカだと思うよ。」
その言葉に俺は驚いて目を開ける。それは遠回しに俺をディスってるのでは…?とか今考えることではないことばかり頭に巡る。
葉山はそのまま俺の肩を強く押して、俺を押し倒す。
その状況に頭が追いつかなくて、俺やばいかもしれないと他人事のようにそう思った。
俺の両手を片手でまとめて上げる。もう片方の手は俺の頬にあった。
「……その目は、ここで続きをしたいってことでいいのかな」
あまりにこの状況で笑っている葉山が不気味でしょうがなくて、俺は言葉が出ずに首を振った。
「…あ、そう。」
葉山の返事はそっけなく、俺の返答なんでどうでもよかったみたいだった。