日記某月某日 晴れ
今日もよい天気で、青い空には天人たちの宇宙船がひしめいている。
日本の夜明けはまだ遠い。
今日は「THE EDO」というテレビ番組の企画で一日密着取材をされた。
場所はこちらで決めてよいとのことだったので北斗心軒に来ていただいた。幾松殿に本当の攘夷志士の事を知ってもらいたかったからだ。
いや、幾松殿だけでなく、広く世間に攘夷への関心を示してもらいたい。国を変えるにはそこに住まう人々が変わらなければならないのだ。近年の攘夷への誤解をとき、腐った世の中を正すには、広く大衆に訴えるテレビという媒体を利用する事はとてもよい手段だと思った。
指名手配の身を心配した銀時が、変装グッズをくれた。
目立たないようにとエリザベスは同行させなかったのだが、運悪く真選組の連中に見つかってしまったらしく、取材の途中で襲撃された。おのれぇぇぇよくもエリザベスを!!!
攘夷絡みの事で幾松殿に迷惑をかけるわけにはいかない。俺は至極冷静に迅速に北斗心軒をあとにした。
取材スタッフを連れて会議所へ。
今 日も世の流れ、幕府の動向について情報交換をしようとしたが、すぐに真選組に邪魔された。毎度毎度実に忌々しい。沖田切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切 腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ切腹しろ
(中略)
真選組を振り切り、次は万事屋へ赴いた。
攘夷の重要人物としてキャメラで世間に伝えられれば銀時も観念してくれるだろう。
軽くあしらわれたがめげはしない。切り札のチョコバーを…と、ここでまたも真選組に邪魔立てされる。
これは真選組のあくどい実態を世に伝え、迫害されながらも志を曲げない我々攘夷志士がどれだけ気高い存在かを知らしめるチャンスだと思った。
しかしキャメラマンを連れて花野アナを抱えながら逃げるには限界がある。今日はこれ以上の撮影は無理だと悟ったので、用意しておいたものを使って俺とエリザベスは逃げた。
俺の用意周到さに真選組の連中は恐れおののき「ヤバすぎるよアイツ」などと叫んでいた。フッ腰抜けどもめ。
仕込んでおいた爆弾で真選組にいっぱい食わせてやれただろうか?
放送日が楽しみだ。
明日は壊してしまった万事屋の戸を直しに行こうと思う。
甘味でも用意していくとするか。
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2007/7/11