この軌跡に感謝を!※特にCPはないつもり
「穹、何を見ているんだ?」
「あ、丹恒。ごめん、勝手に入っちゃって」
「いや、構わないが……写真?」
「うん。俺と皆が出会ってからの写真。なのがアルバムにしてくれたんだ」
俺は俗に言う特殊な生い立ち(?)を辿ってきた。
宇宙ステーションヘルタでカフカに星核を埋め込まれた。記憶もない。丹恒やなのに出会わなければ、姫子に誘われなければ星穹列車に乗ることも無かった。多分、監視下の元で宇宙ステーションで働いていたかもしれない。
ペラ…っとページをめくる。ヤリーロVIでの写真が貼られていた。
ずっとずっと昔から雪に覆われた星、ヤリーロVI。ジェパードやサンポ、ブローニャ、ゼーレ、フック、セーバル、クラーラ、ルカ、トパーズ……色んな人に出会えた。そりゃあ最初はサンポには騙されるわ、シルバーメインに捕まりそうになるわ、で大変だったし、ブローニャとカカリアの行く末を見てきた身としては楽しい思い出ばかりではない。
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