Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    Sei_Kurage

    @Sei_Kurage

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 45

    Sei_Kurage

    ☆quiet follow

    『寒そうにしている相手を抱き締める』『怜サク』を描きor書きましょう。
    #shindanmaker#kawaiiCP
    https://shindanmaker.com/62729

    怜くん▶️@reia_akiDK24

    ##創作DKSS

    《はんぶんこ》怜×サク「さむい」

     登校中、怜くんが一言こぼした。確かに秋口で気温は上がりきらず、肌を撫でる風は多少涼しい。しかし寒いと口にするほど寒くはない。
     いつも僕の体調に気を使ってくれて、寒ければジャケットを貸してくれる。そんな彼が寒がるなんて、よっぽどのことなのではないだろうかと不安になる。

    「怜くん、大丈夫?」
    「寒いだけなんだよね。熱は無いよ」
    「ううん……本当に風邪じゃないの……?」

     一昨日、風邪をひいて寝込んでしまった時、怜くんが看病をしてくれた。おかげで僕は完治し、こうして元気登校している訳なんだが。

    「ね、もしかして僕の風邪うつしちやった?」
    「そんなはずは……」

     体温が高くて悪寒が走っているだけなのではないかと心配になり、怜くんのおでこに手のひらを這わせる。怜くんが否定した通り、発熱している時の熱さでは無いが、じんわりと怜くんの体温を感じて、ひとまず安心した。

    「ほんとに熱はなさそう」
    「うん」
    「なんでだろう……」

     不安を胸に巡らせていると、隣にいたはずの怜くんがいつの間にか半歩下がった位置におり、僕のパーカーのフードを引っ張っていた。

    「さむい……」
    「えぇ……あー……。怜くん、ちょっとこっち来て」

     僕は通学路の途中にある細い路地に、怜くんを連れ込んだ。あぁ、引いた手は少し冷たいかもしれない……。
     連なった室外機をすり抜けると、表通りからは完全に死角になる。そこへ、怜くんを隠すように壁際へ優しく誘導した。

    「えっ、なになに? どうしたの、サクくん……ッ!」

     ぎゅう。
     怜くんの身体を包み込むように、ゆっくりと背中に手を回す。怜くんの肩が少し跳ねた。

    「怜くん、大丈夫? どうして寒いんだろうね?」
    「わ、からない……けど……」
    「僕、怜くんが体調悪くなったりするの嫌だよ」
    「それは、おれも本意じゃないけど」

     身体は密着させたままで、怜くんの手を取った。心なしか先程よりも暖かい気がする。何度も僕に触れてくれたその手。
     その指先に絡めたり、包んでみたり、指の腹で撫でてみたり。

    「サクくん……」
    「うん?」
    「そろそろ、いい……と、思うんだ、けど……」
    「だーめ、もう少し。まだ僕より少し冷たいもの」
    「ええっ」

     僕が足りない時はキミが埋めてくれるけど、キミが足りない時は僕が埋めてあげたい。

     体温も、嬉しいことも、楽しいことも、ぜんぶ。
     はんぶんこ、しようね。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    beni_0082

    DONE紅のカラプラのお話は
    「きっと仕方の無いことなのだ」で始まり「本当に嬉しいとき、言葉よりも涙が出るのだと知った」で終わります。
    #shindanmaker #こんなお話いかがですか
    https://shindanmaker.com/804548
    (締めの文変えてます申し訳。発想だけ貰ったような形)
    (第1部読んだ人向け)
    (婚約者確定している)
    (文がド下手)
     きっと仕方の無いことなのだ。私は王族で彼は騎士。そもそも結ばれることすら難しかったはずの恋だもの。だから今こうして彼と密接な関係を持つことができているだけでもありがたいことだと。これ以上を望むのは浅ましいことだと。ざわつく心に何度も何度も言い聞かせる。
     でも。それにしたって。

    (そろそろハグくらいはしてみたい……!!)

     は、はしたないかしら!?こんなことを思ってしまう王女なんて。でもカラムと正式な婚約者になってもう一ヶ月になるのに!一緒にお茶をしたり散歩をしたりすることのみに留まっているのは流石に、流石にペースが遅いのでは!?
     もちろん、王族としてちゃんと弁えてはいるつもりだ。本当の夫婦になるまでは身体を、身体を!か、かっ……さねるところまでいくのは!よろしくないことだってわかっている。……でもハグくらいまでなら、もう進んでしまっても大丈夫なのではなかろうか……?うぅ、なんとなく落ち込んできた。カラムのことは信じているのに。私に魅力がないとか、そういうネガティブな理由で手を出してくれないわけではないことだって、わかっているのに。
    2666