カバサブ片想い🤿🧊「氷に閉じ込めて」400年前は燐塊に仕え、現在迄の400年間シャンツンに仕え、心を凍りつかせてしまっているサブゼロ。いつもぼーっとしているような、どこか遠くを見ているような……その目線の先には、心の向く先には一体何があると言うのだろう。心を無にして殺しをしてきたサブゼロだが、無意識に、あの影を追っている。こんな暗闇の中にいるというのに、微かすぎる光を見ている。数世紀前に自らの手で殺した亡霊のことを、思い出さずともずっと忘れられずに居る。
なあサブゼロ、サビィ、そんな有るかも分からないもんに、光なんて見つけないでくれ。どこにも行かないで、どうか消えないでくれ…。俺を見なくたっていいから。
自分より小さな体格だが熊のようにずっしりとした重心を持つブレのない、なのに地面から足が浮いているような。冷たく美しい鎧を纏った後ろ姿を見て、なぜだか抱き締めたくなってしまった。
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