「らしくないわよね」
ジョーカーがシルバーハートの家へ運び込まれて1時間。一応はジョーカーの様子が見える部屋に控えているものの、クイーンは紅茶を手にゆったりと過ごしていた。
「そう見えるかい」
台所ではエプロンを着けたシルバーハートが、回復料理を作っている。
「だってあんな怪我、いつものハチくんならスカイジョーカーで面倒見てるのに。絶対安静にはさせるかもしれないけど、今ごろ痛がるジョーカーに『大したケガじゃないでしょ』って笑うくらいはしてるはず」
実際、裏社会ネットニュースでジョーカーの音沙汰のない時は、ハチがジョーカーに仕事へ行けないようにとスカイジョーカーのあらゆる罠を駆使して留めていたことだってあったくらいだ。
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