何か映画の予告っぽいの雄英高校を卒業しプロヒーローとなって早数年。複数の事務所とのチームアップで再会した高校時代の恩師……卒業以来の邂逅……数年振りに会ったのに、学生時代に密かに抱えていた自分の想いが変わっていないことに出久は気付いた。
今回の任務は二人一組で行動するらしい。
「デクとは誰が組む?」
しばしの沈黙の後、スッと手を挙げたのは相澤消太その人だった。
「俺が組むのが合理的でしょう。ま、せいぜい楽させてくれよ、ヒーロー」
「はっ、はい!」
打合せ後、後輩たちに囲まれる出久。
「あっ!あの!ナンバーワンとお仕事できるなんて光栄です!よろしくお願いいたします!!」
「ああ、そ、そんなそんな、畏まらないでください!一緒に頑張りましょう!!」
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