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    こゆき

    何かのたまり場

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    こゆき

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    結構昔に友達とEdenはきっとファンが濃い、という話をしていた時にちょろっと書いた小話です。いちファンからの目線。実際のアイドルのライブでも結構すごいよという話を聞いたのでやたらと過激なファンの話になっちゃってますがネタです。

    ##Eden

    ファンという盲目的信者について。 私はEdenのしがないファンだ。一目見た時から全てを奪われて、盲目的に愛を、金を、Edenに全てを捧げ注ぎ込むようになったどこにでもいるファンだ。
     今日はそんな私が今まで見てきた様々なファンについて、少し語りたい。

     まずはジュンくんのファンについて。正直日和様のファンと層が被っていて、単推しというよりEveファンの子が多いイメージだ。勿論単推しの人もいる。因みに私は箱推しだ。ライブや握手会を見た感じ女子中学生や高校生といった10代や20代前半の女性ファンが多い。ジュンくん単推しの子はSNSで彼氏になって欲しい、付き合って欲しいなんてニュアンスの事を呟く人をよく見かける。10代の若い子達にとってジュンくんはそういう憧れなのだろう。コアなファンもいるようだが、彼はまだ少ない方だ。後々語る茨先生の方が大分と色々危ない。
     まだまだ自由に使えるお金が多いというわけではない学生のファンはライブの物販で買う量も控えめで、なんというか微笑ましい。私はしがないOLなのでボーナスなんて出ようものなら狂ったみたいにグッズを買っている。いいんだ、楽しいから。円盤だって同じのを3つずつ持っている。いいんだ、尊いから。
     ファンサービスを求めるうちわも可愛らしくて、投げキッスしてだとか撃ち抜いてだとか。時々日和様と仲良くしてなんてのもあるがまだまだ可愛い。ただ、これがトロッコに乗ったり席降りになると中々面白い事になる。面白いなんて言ったらジュンくんには悪いが何って面白い。
     ここで出てくるのがコアなファンの存在だ。ジュンくんのファンの中には所謂ゲイ、と一括りにさせて頂いていいものかも悩んでしまうが今は形式上そう呼ぶ事にするファンが複数いる。また、ジュンくんに本気で惚れている女性ファンもいる。そういう人達はトロッコでジュンくんが目の前を通ると餌に飢えた獣かという位の勢いでジュンくんの身体を触る。触るなんて言い方は生温いか。揉みしだき、撫で摩って兎にも角にもジュンくんの腰から太腿にかけてのラインを堪能しようと必死なのだ。ベルトやアクセサリーが腰周辺についた衣装だと、何なら取られる。
     横にいる日和様のお尻まで一緒に触るファンもいたが、それについては最初のツアー時にジュンくんが“何がなんでも阻止しますし、やめて下さい。オレなら触っていいですから”なんて口を滑らせたのでそれ以降はみんなジュンくんの締まったお尻を触っている。何で締まっているか知っているのかはまあお察しだ。
     因みに反対側にいても絶景が拝める。基本笑顔を絶やさないジュンくんだが、流石に不特定多数に触られまくっているのに平静を装うのは難しいらしく、少々眉間にしわが寄るのだ。堪えているようなその仕草は大人の女性のハートを鷲掴みにしてしまう。四人の中で一番ファン層がまともなジュンくんでさえこれなのだからもう本当にEdenってすげえな、なんて思う。いやすごいのはファンなのかもしれないが。

     続いて日和様だが、こちらは先程述べたファン層については割愛する。ジュンくんよりもファンの年齢層が少々高いのも特徴だ。また、男性がちらほらいる。ジュンくんのファンとは違って普段はサラリーマンでもしていそうな中高年の男性が多い。SNSを見るに日和様にママみを感じているのだとかいないのだとか。物販のグッズをもりもり買っているのも特徴のひとつだ。付けるグッズよりも家で飾るようなポスターやクリアファイル、タオルなんかを購入している人が多い。サイリウムやリングライトなんかは皆控えめだ。
     特筆する程コアなファンはいないように見えるが、会場前のフラスタにやたらと豪華な物が並ぶ事が多く、Eden様、巴日和様へと書かれたスタンドの送り主はどこぞの企業の社長がずらりと名を連ねている。日和様が巴財閥の御曹司だからという事をふまえてもまあ多い事多い事。まあ日和様なので当然でもある。

     次は凪砂様。一番ファン層が幅広く、こどもから果ては老人までいるのだから凪砂様は本当に罪作りなお人だ。凪砂様のファンは通称教徒と呼ばれており、なんというかややもすれば異様な雰囲気にも見える。ライブ会場でサイリウムを振ったり歓声を上げる事もあまりなく、ただ粛々と胸の前で手を組んで祈りを捧げるようなポーズをとっている。曰く凪砂様は神であり主であると。ライブの事をミサと呼んだりもするらしく本当に不思議だ。
     ご老人が多い事についてはテレビや孫の影響でEdenを見た際に凪砂様の事を神様だと思ったかららしく、それを知った茨先生がついに六十歳以上の人限定のシート席を設けた事から更にファンが増えた。全部のツアーに準備される事はないが、箱が大きい場所だとちょこちょこ専用シートが見受けられる。座ったままステージを見渡せる席に、グッズにオペラグラスまで出したりして。流石は茨先生、回収にも余念がない。

     最後はそんな茨先生だが、彼ほどコアなファンを抱えている人間はそもそもアイドル史上でも稀だと思う。男性ファンが圧倒的に多く、中でも会場で異色を放つのはミリオタと呼ばれる彼らの姿だ。
     最初はとあるサバゲーフィールドのイメージキャラクターとして販促ポスターなんかのモデルになっていた茨先生だが、とあるイベントにゲストとして呼ばれかなり大振りなモデルガンを易々と扱い、また射撃自体の腕も神がかっていた事から一気にミリオタの人たちの心に火をつけた。元々あの中性的で麗しい見た目だ、心を射抜くのに何の障害もなかっただろう。
     ファンサービスを求めるうちわはいつも決まって○○○○で狙い撃って、と書かれたものばかりで、素人には全く意味が解らないのだがそこに書かれているのは古今東西の銃器の名前だそうだ。一度MCで、前のサバゲーのイベントの時から来て下さっている方が多いようで何よりでありますとほくほく顔で語っていた。
     かなり珍しい銃器の名前が連なっていても茨先生ははー、そんな旧時代の物を!気に入りましたよ、と難なく真似してしまうのだからまたすごい。そもそも何者なんだろう、茨先生。
     それ以外も男性は多く、これも言っていいのか解らないがマゾといえばいいのか、とにかくそういう嗜好があるのではといった感じの人も多い。踏んで下さいと書かれたうちわはもうどう返すのだろうかと思っていたが、とあるライブで披露したワンダーゲームという過去に行われたライブの衣装でライブの主旨に則った台詞を披露した際なんかにはもう阿鼻叫喚で。ぐりぐりと尖ったヒールで踏みつけるような真似と、金の薔薇で装飾された鞭を振るう姿は正しく女王そのものだった。だから茨先生は何者なんだろうか。
     女性のファンも一定数いて、Eveの二人に比べると少々年齢層が高い。物販で鬼のように買い物をする人が多く、プロデューサーであり、コズプロ副所長でもある彼に少しでも貢献したいらしく、上限目一杯まで買うのはもはや当たり前のようだった。

     四種四様、様々な層のファンが集うライブは本当にはちゃめちゃな事ばかり起こる。
    冒頭の方で述べたジュンくんのトロッコ事件なんかもそうだが、席降りした際に一番すごい事になるのは茨先生だった。因みに次点がジュンくんだ。
     凪砂様と日和様はみんな割と控えめというか、加減されるようで何かを取られたり着衣が乱れるような事はあまりない。それに比べて茨先生とジュンくんはまあもみくちゃにされる事される事。あと、何故か茨先生の衣装にはおひねりが突っ込まれる事が多い。そういうショーではないと茨先生は一度ちょっと怒っていた。

     かくして、この魅力的な四人で構成されているのがEdenで、私が崇拝してやまない夢。今日も今日とて仕事だが、彼らの為だと思えば辛くない。新曲を聞きながら、私はまた雑踏に揉まれる日々を過ごすのだ。
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