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    へいほう

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    へいほう

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    桐ゴロを推奨する兄さん

    #桐真
    kirima

     行きつけのキャバクラを出て家路に着こうかと足を踏み出した時だった。聞き覚えのあるご機嫌な鼻歌が聞こえ、ギョッとして目を向けるとそこにはふらふらとした足取りで往来をゆく真島がいた。こちらに気づいたら面倒だなと思った瞬間に目が合い、桐生ちゃんや!と呼びかけられた。殴りかかってこないか警戒したが、酔っ払いの顔をした真島はどうもそんな気分ではないらしい。喧嘩がらみでなく話しかけられる珍しさもあって、一軒行こうや、なんて肩を組まれてもあまり悪い気はしなかった。
     どこそこ構わず襲ってくるから忘れていたが、ドスさえ持っていなければなかなか話せる男である。酔いに任せた会話は思いの外弾み、真島のペースに合わせて飲めば自然と舌も軽くなる。足元が軽くふらつくほどには酔っていた真島だったが、桐生が先ほどまでどの店にいたのかはちゃんと見ていたらしく、話題はキャバクラの話に及んだ。
    「ほんまにキャバ好きやなぁ。そんなとこで遊んでばっかおるみたいやけど、決まった相手はいいひんのか?」
    「生憎からっきしだ。俺みてえな極道崩れのムショ帰りと一緒になってくれるような女なんてそうそういやしねえよ」
    「何いうとんねん。おまえみたいな色男、女の方が放っとかんやろ」
    「嘘は言ってねえ」
     実際そうだった。街で出会った女と話すうちに流れでホテルへ行く。そこまではいいのだが、その後はどちらからともなく連絡が途切れてそれっきり。そういったことを幾度となくくりかえすばかりで、特定の一人と長い関係を続けた経験はなかった。
    「ほぉん。ま、確かに桐生ちゃんはええ男やけど、付き合ったらつまんなそうやもんな」
    「どういう意味だ?」
     思わずむっとして聞き返した。想定外の反応だったのか、真島は驚いたようにぱちりと瞬きをしてから、愉快げに話し出した。
    「そのまんまの意味や。あまぁい言葉で女を口説いて、なぁんでも受け止めてやるみたいな態度とるやろ。最初のうちは女も『桐生さん、器大きくて素敵やわぁ〜』ってメロメロかもしれへんが、ずっとそんなんばっかりやと飽きんねん」
     あんまりな言い草に言い返そうと開いた口からは、しかし、なんの反論も出てこなかった。誤魔化すようにウイスキーを煽ると、図星やな、と真島が笑った。
    「桐生ちゃんの気持ちも分かるでぇ〜。女の好みってのは俺らにはなかなか理解できひんもんな。話が合わんならせめて聞いてやろうっちゅう心構えはええが、受身に徹するのはあかんで」
     いたずらにこき下ろすばかりかと思いきや、至極真っ当な指摘をしてくる。感嘆の唸りとともに、その通りかもしれないなと素直に同意する。深刻みを帯びてきた悩みの答えをこの男なら導きだしてくれるかもしれない。
    「なにかいい解決策はないか?」
     期待を込めて聞くと、真島はふふんと鼻を鳴らし、突き立てた人差し指を揺らしながら得意げに切り出した。
    「肝心なのは同じ熱量で相手と向き合うことや。例えば、一緒の時間を楽しみたくていろいろ話題を出しても、相手がノってこうへんかったら萎えるやろ」
    「確かにそうだな。じゃあ相手に話を合わせればいいってことか」
    「あまいで、桐生ちゃん! おまえはそんな器用なマネできるような男やない。その場限りの取り繕いをしたって、本心から出てへん薄っぺらい言葉はすぐに相手にバレてまうで」
    「なるほど、そういうものか」
    「それに長く関係を続けるにはノリのいい会話だけじゃ足りひんで。言葉よりもっと熱いもんをぶつけ合えば愛はより深くなるっちゅうもんや。ここまで言えばあとはもう分かるやろ?」
    「つまり……、どういうことだ?」
     真島は大袈裟な身振りで頭を抱えて、桐生の察しの悪さを嘆いてみせた。
    「愛する男女がやることと言ったらただひとつ、本気の喧嘩以外にないやろが!腹の底から湧き上がる想いを拳に乗っけて殴り合ってこそ、ふたりは固く結ばれるんじゃ!」
    「女相手に殴り合いの喧嘩なんかできるわけないだろ……」
     真剣に聞いていただけに落胆して身体の向きをテーブルに戻した桐生の肩を黒革の手がぽんぽんと叩いた。
    「ひとりだけおるで! 本気の喧嘩ができるごっつええ女が……!」
     満面の笑みでそう告げた真島の顔に重なるように、桐生の脳裏にはショッキングピンクで彩られたとあるキャバ嬢が浮かんだ。
    「今度紹介したるな!」
    「それには及ばねえよ。あんたが言うそのいい女とはもう面識はあるし、拳も交えた」
    「なんや、もうええ相手がおるんやないか。桐生ちゃんも隅に置けんな!」
     放っておいたら寂しいで、とご機嫌で肘で小突いてくる真島を見ていると、つられてこっちの頰も緩んでくる。
     真島の持論も案外いいとこをついてるかもしれないと内心認めてしまったのはアルコールのせいだろうか。これ以上飲むのはやめておいたほうがいいのかもしれない。でも、もう少し真島とこの夜を続けたくて、空いたグラスを片手に次の一杯を注文した。
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    へいほう

    MEMO書きかけのメモですがかわいいのであげました〜5年くらい前に書いてたやつ
    【銀沖+土】SMプレイを土に見られた銀沖今日は待ちに待ったSMプレイの日。銀時は沖田が万事屋の戸を叩くのを今か今かと待ちわびていた。

    銀時が沖田と団子屋の話し相手以上の関係になってから
    身体を交えた回数は片手で余るが両手に足りる程度。
    なし崩しのように始まった。

    身体をつなげるようになってからしばらくしたころ、お気に入りのAV談義をしていた流れでSMについて沖田と話したことがあった。
    「旦那はSMプレイしたことありやすか?」
    「まあ、一応」
    まさかイジメてもらって方だったなんてわざわざ沖田に打ち明ける必要はない。

    「へえ、じゃあ俺ともやってみます?」
    「S同士じゃ成り立たねえだろ。おまえM役やってくれんの?」
    「Sならよろこんで」

     事後のゆるくとりとめのない会話はすぐに忘れてしまっていたと思っていたが銀時の無意識はしっかりと覚えていたらしい。それからしばらくして沖田と会う約束をしていた連れ込み宿で待ちぼうけを食らったことがあった。ひさびさの逢瀬に浮ついて沖田を乱す手順を頭の中で繰り返していたが当の本人はいつまで経っても現れなかった。誘ってきたのは向こうなんだし、まさか忘れたわけではあるまい。大方急な仕事でも入ったのだろう。このまま帰るのも癪だし、と宿のテレビに流れていた好みでないシチュエーションのAVで抜き、いちゃつくカップルを横目にいつもは沖田持ちの宿代を払った。案の定急な仕事が入って連絡する暇もなかったと後日沖田から釈明があったが、仕事なら仕方ないとわかっていたものの心も懐も寒くなっていたから電話越しの沖田に銀時の不機嫌は伝わってしまったらしい。埋め合わせはしますから、と珍しく殊勝なことを言わせてしまった。
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    MAIKING※土沖、ラブラブ
    ※ワンドロライ「秘密のひととき」の続きのようなちょっとした妄想
    沖田は土方に膝を貸してあげて、黒髪を撫で撫でしてる。
    土方は最近忙しかったので、沖田は構ってもらえてなかったんだけど、悪戯する前に土方が沖田のところにやってきたというシチュエーションです。


    (少し前)

    「総悟。お前これから予定あるか?」
    「特には。なんですかィ、宿題ならとっくに出しただろ母ちゃん」
    「母ちゃんじゃねえよ」
    「ン、」

    お仕事休みだったので、お散歩から帰ってきて、お部屋でゴロゴロしてた沖田。
    今日はどんな嫌がらせしよっかな〜とか考えてた。
    土方がやってきて、言葉少なに沖田にちゅーってする。
    舌突っ込んで沖田の口の中舐めて、沖田に自分の舌を吸わせて、自分は沖田の顔とか頭撫で撫でしてあげる。
    あまあまえっちしてるときと同じぐらいの優しい触り方。

    「そーご」
    「休日出勤は高くつきやすぜ」
    「そんなんじゃねえよ」
    「違うんですか?」
    「ああ。少し、休んでから戻る」

    畳の上に座ってる沖田の膝の上に自分の頭を乗せて寝転がる土方。


    「いいんですかィ。アンタがサボって」
    「休憩中だ。三十分経ったら起こせ」
    「勝手なお人だなぁ。そんなんじゃ、モテませんぜ」
    「いいよ、もう。お 936