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    tsunati

    @tsunati

    @tsunati
    文字書きの端くれ。ほぼ腐向けを生産。
    支部に上げる前に書き散らしたかったりプロット置き場。
    マシュマロ→https://marshmallow-qa.com/tsunati?utm_medium=url_text&utm_source=promotion

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    tsunati

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    みとさん宅のアラタくんをお借りしまして、弊里兄貴分のアルとうちよそ交流話書かせて頂きました!ありがとうございます!
    まだ名乗ってすらいないですけどこれから顔合わす機会増えるはず…そのうち仲良くなれればいいな…。

    #うちよそ
    atHome
    #現パロ
    parodyingTheReality

    出会いの朝 まずい、乗り遅れたくない。必死に走って駅へ向かった。が、それがよくなかったらしい。
    「……やべ」
     定期が無い。鞄に引っ掛けておいた筈の定期は、今は何処にも見えない。これは、確実に落とした。仕方無く戻ろうと踵を返すと、すぐ後ろに人が居ることに気付いた。
    「あっ、あの!」
     これ!と差し出されたのは、定期。
    「あっ」
     やはり落としていたらしく、拾ってくれたのだろう彼も少し息が上がっている。わざわざ走ってくれたのだろうか?悪いことをしたな…。
    「ごめん、ありがとう。助かった」
    「いえ、どういたしまして」
     何かお礼にならないか、と鞄を探ろうとしたけれど、そこで電車が見えて慌てて改札を通った。
    「君もこの電車?」
    「あ、はいそうです」
    「そう、ならちょうどいいか。ちょっと話してもいい?」
     戸惑い気味の彼と隣り合って車内に滑り込み、とりあえず遅刻は免れそうだとホッとする。
    「ごめん、改めて定期ありがとう。遅刻しなくて済みそうだ、助かったよ」
    「なら、よかったです。…目の前で落としたから、追い掛けなきゃって思って」
    「ああ、それは慌てただろ。ごめんな」
     ふるふると首を振って笑う、赤い髪に青い瞳が綺麗だと思った。
    「えーと…あ、これ。もしよかったら、貰って」
    「えっ」
     少し前に貰ってポケットに入れっぱなしにしていた、セイレーンが看板を務める某コーヒーショップの割引クーポンを渡す。
    「俺使わないから」
    「え、あ、でも…」
     ガタン、と揺れて電車が止まる。彼が降りるのはこの駅らしく、何か言いたげにしながらも降りていった。振り返った彼に窓越しに手を振る。俺もあと少しで降りなければならないし、そこから更に走らなくてはならない。その前に少し元気を貰った気がして、案外今日はいい日になるかも知れないな、とドアに背を預けた。
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